屋根材のおすすめを、リフォーム設計歴20年のプロで、一級建築士である筆者が紹介します。
このような人のために、リフォームにおすすめの屋根材を3種に厳選しました。
屋根のリフォームの場合、葺き替えだけでなくカバー工法も選択できるので、おすすめの屋根材の中にはカバー工法が可能なものも選んでいます。
もちろん、屋根下地が傷んでいるなどの場合は、カバー工法を選択することはできません。
カバー工法が可能かどうかの見極め方については、別記事で詳しく説明しているので、チェックしてみてくださいね!
屋根のカバー工法はデメリットに注意!リフォームのプロが教える注意点
また、おすすめする屋根材は「リフォームにおすすめの屋根材」ですが、新築の屋根に採用してもOK!
どの屋根材も筆者が実際に何度もお施主様におすすめし、好評価をいただいている商品ばかり!
おすすめの屋根材、3種類の中ならどれを選んでも失敗はありませんが、それぞれの特徴を詳しく説明していくので、より好みの1点を見つけましょう。
ぜひ最後まで読んで、屋根材選びの参考にしてくださいね。
これからリフォームをするすべての人によんでもらいたい記事はこちら。
10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。
リフォーム会社を決める前に絶対読んでおいてほしい記事はこちら。
屋根に関する別記事はこちら。
屋根材のおすすめ①【スレート】コロニアルグラッサ KMEW
屋根材のおすすめ、1つ目はスレート。
スレートの屋根材と言えば、KMEWのコロニアルグラッサが有名です。
葺き替え | 〇 |
---|---|
カバー工法 | ✕ |
1坪当たりの重量 | 約68kg |
定価 | 12,800円/坪(税抜) 標準色 |
カラーバリエーション | 標準色16色 |
コロニアルグラッサについてお話する前に、1つ確認です。
「スレート」=「カラーベスト」=「コロニアル」と思っている人はいませんか?
ちょっと混同しやすいので、まとめておきます。
- 「スレート」は材質の名称
- 「カラーベスト」はKMEW(ケイミュー)という会社の商品シリーズ名
- 「コロニアル」はカラーベストの中の旧商品名
ここでおすすめする「コロニアルグラッサ」は、KMEW(ケイミュー)のカラーベストシリーズの中で、一番人気のある屋根材。
和から洋まで。
伝統からモダンまで。
どんなスタイルにも合う横一文字葺き。
このように、メーカーが言うだけあり、コロニアルグラッサのシンプルなデザインは、どんなデザインの住宅にもマッチします。
色数も16色と豊富で、コロニアルグラッサ・シャッフルにすれば違う色を組み合わせて葺くことも可能。
コロニアルグラッサのメリット
次は、コロニアルグラッサのメリットについてお話します。
メリットは2つ。
- 地震に強い
屋根は軽ければ軽いほど、地震に強いと言われています。コロニアルグラッサの重さは、一般的な陶器瓦の1/2以下!
- どんなデザインの住宅にもマッチする
シンプルなデザインと豊富な色数で、合わないデザインの家を見つけるほうが大変(笑)
コロニアルグラッサのデメリット
次はコロニアルグラッサのデメリット。
- 色あせしやすい
あくまで、陶器瓦と比較してのデメリットです。
ただ、最近のカラーベストは進化していて、昔のカラーベストと比較すると、何倍も色落ちしにくくなっています。
紫外線に強い「グラッサコート」を施していて、葺き始めの美しい光沢や発色を長持ちさせてくれます。
- 割れやすい
これも「コロニアルグラッサ」に限ったことではなく、「スレート」全体のデメリットですが、アスベストを配合しなくなった結果、強度が落ちています。
そうは言っても、アスベストが廃止された当時と比較すると、だいぶ強度がアップ。
スニーカーなどで乱暴に屋根の上を歩くと割れてしまうことがあるので、屋根の上に人が上る時には、十分に注意しましょう。
カラーベスト全7商品を徹底比較!リフォームのプロがわかりやすく解説
屋根材のおすすめ②【アスファルトシングル】リッジウェイ 旭ファイバーグラス
屋根材のおすすめ、2つ目はアスファルトシングル。
カバー工法も可能です。
葺き替え | 〇 |
---|---|
カバー工法 | 〇 |
1坪あたりの重さ | 約40㎏ |
定価 | 17,250円/坪(税抜) |
カラーバリエーション | 5色 |
「アスファルトシングル」って聞いたことがありますか?
アメリカでは約80%の住宅で使用されている屋根材で、やわらかく割れにくいことから、施工性がとてもよく、DIYでも使われている屋根材です。
日本ではDIYで屋根を葺くことはほとんどありませんし、アスファルトシングルの屋根自体5%程度とあまり多くは使われていない材料ではありますが、とてもメリットが多く扱いやすい材料。
リッジウェイはガラス繊維補強されたアスファルト基材をベースに、表面にグラデーションカラーの粒状彩色石を接着することで、アスファルトを直射日光や飛来物、雨から守っています。
砕石がとても美しく高級感のある商品で、お施主様の満足度が高い屋根材です。
リッジウェイのメリット
リッジウェイのメリットは4つ。
- 地震に強い
コロニアルグラッサよりさらに軽い!
軽い材料なので、カバー工法にもよく使われます。
- やわらかくて割れにくい
踏み歩くことで割れる可能性がとても低く、割れた屋根材から雨が漏る心配が少ないです。
- 施工性が良い
やわらかく曲がりやすいことから、施工性がとてもよい材料。
施工性がよいということは、施工不良が少ないことにつながります。
複雑な形状の屋根にもおすすめ。
ちなみに筆者の経験上、屋根からの雨漏れの原因は、劣化よりも施工不良のほうが断然多いです。
その施工不良が少ないということは、とても素晴らしいメリットになります。
- デザイン性がよい
独特の2層構造とランダムな粒状彩色石のグラデーションカラーが、のっぺりせず立体感のある陰影と、高級感を出しています。
リッジウェイのデメリット
次は、リッジウェイのデメリット。
- 表面の粒状彩色石が、雨や風で落ちる
基材のアスファルトを守るため、もともと多めに石を接着しているので、少々落ちても問題はありません。
屋根材のおすすめ③【金属屋根】断熱ビューティルーフ2型 元旦ビューティ工業
屋根材のおすすめ、3つ目は金属屋根。
金属屋根といえば「元旦ビューティー」というほど有名な会社の屋根材を紹介します。
写真写りがあまりよくないですが、ホームページの施工事例を見てもらうと、すごく素適な屋根材だということがわかってもらえると思います!
葺き替え | 〇 |
---|---|
カバー工法 | 〇 |
1坪あたりの重さ | 未公開ですが、20㎏前後。とにかく軽いです! |
定価 | 未公表ですが、カバー工法で施工して、コロニアルグラッサで葺き替えるより少し安いくらい |
カラーバリエーション | 4色 |
「元旦ビューティって変わった会社名だなぁ」
と思いませんでしたか?
この元旦ビューティ工業という会社ですが、「金属屋根といえば元旦ビューティ」というほど有名なメーカーです。
金属屋根ばかりを扱い、横葺きや縦葺き、その他いろいろな形状での品揃えがあります。
なかでも住宅で一番よく使われる屋根材が、この「断熱ビューティ2型」という商品。
金属屋根なので、熱をそのまま家の中に伝えてしまうイメージがありますよね。
でも、この「断熱ビューティ2型」は金属の下に分厚い断熱材を入れることで断熱性を高めています。
やぼったいイメージが強い金属屋根ですが、断熱ビューティ2型は、金属の持つシャープさをデザインに最大限生かしています。
「金属屋根がこんなに美しく仕上がるのか!」と感動させてくれる屋根材。
断熱ビューティ2型のメリット
断熱ビューティ2型のメリットは2つ。
- 地震に強い
とにかく軽いので、耐震性はスレートよりもアスファルトシングルよりも上。
軽い材料なので、カバー工法にもよく使われます。
- 色あせしにくい
ガルバリウム鋼板という色が抜けにくい金属を使用しています。
断熱ビューティ2型のデメリット
次は、断熱ビューティ2型のデメリット2つ。
- 遮音性が低い
断熱材が入っているので、屋根直下での雨音は聞こえにくいですが、2階の窓から1階の屋根に当たった雨音はうるさく聞こえることがあります。
- 施工が難しい
金属屋根は施工による出来上がりの差が、とても大きい材料。
施工は必ず元旦ビューティ工業に依頼しましょう。
リフォーム会社から元旦ビューティ工業に手配可能です。
屋根リフォームの必勝法
おすすめの屋根材でリフォームをする前に、リフォームをするすべての人に読んでおいてもらいたい記事があります。
リフォームで失敗する人が、1人でも少なくなるように願い、書いた記事です。
リフォーム成功に必要なたった1つのこと|すべての失敗はコレが原因
リフォームのオモテもウラも知り尽くした筆者が、リフォームの必勝法を伝授します。
おすすめの屋根材|まとめ
おすすめの屋根材を3種類紹介してきました。
どの屋根材もリフォームでとても人気があり、筆者が何度も採用している商品です。
スレート、アスファルトシングル、金属屋根の中から、おすすめの屋根材を選びましたが、気に入ったものはありましたか?
どの屋根材も価格的にそれほど高額というわけではないけれど、仕上がりがとてもきれいな材料です。
耐久性や強度についてもすべて合格ライン、メーカーが大手であることも安心感が高いです。
ぜひお住まいにぴったりの屋根材を見つけてくださいね。
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