雨漏りの修理をどこに頼むべきかについて、リフォーム設計のプロである筆者が解説します。
今、あなたは、
雨漏りを目の前にして、このようにあせっていませんか?
もしそうなら、少し落ち着きましょう。
/
一刻を争う状況だからといって、
どこに頼むかを
しっかり検討しなくて
いいわけではありません!
\
あわててネットやチラシで検索して雨漏り修理の業者を探すのは、この記事を読んでからでも遅くはないですよ。
この記事を読む数分遅れても、雨漏りの状況が劇的に悪くなるということはないし、なんなら1~2日遅れたところで、状況はそうかわりません。
屋根、外壁、水道、床下関係の工事は、ただでさえ悪徳業者が多いリフォーム委業界のなかでも「別格」レベルでトラブルが多発しています。
施主が急いでいることにつけこむ悪徳業者が、後を絶たないのです。
筆者はリフォーム設計歴20年超えのプロで、これまでに700軒以上の築10~50年の家におじゃまし、施主の話を聞いてきました。
- 「近所で工事をしている」という屋根業者に工事を依頼し、残念な施工をされた上に高額な費用を請求された施主
- トイレの水の流れが悪いのでマグネットチラシの水道業者に修理してもらったが、まったく改善せず費用だけ取られた施主
- 床下に不要な換気扇、乾燥材をドッサリ施工され、びっくりするような金額を支払ったという施主
このような話は本当によく聞かされるし、なんなら、その後始末のような仕事も、わりと頻繁にお請けしています。
だから、もう1度言います。
急いでいるからこそ、慎重に依頼先を選んでください。
「どこに頼むか」を間違えてしまえば、雨漏りが止まらないだけでなく、家を台無しにされてしまうことだってあるのです。
雨漏りの修理をしてくれる依頼先で、おもなものは以下6つ。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 雨漏り専門業者
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
このなかで、あなたが頼むべき依頼先はどこか。
そして、絶対に頼んではいけない依頼先はどこか。
あなたが雨漏りの修理を頼むべき依頼先を、わかりやすく解説していきます。
さっそく、「雨漏りの修理は、どこに頼むべきか」について、筆者の回答をお話しますね。
雨漏りの修理はどこに頼むべきか
雨漏りの修理はどこに頼むのがおすすめか。
これに対する、筆者の答がこちら。
↓ ↓ ↓
- かかりつけの依頼先
または、
- これからかかりつけになってくれる依頼先
こんなふうに筆者の回答にガッカリしてしまった人も、まずは聞いてください。
最終的には、あなたが頼むべき依頼先を1つにしぼれるように説明していきますから。
冒頭にもお話しましたが、リフォーム業界はトラブルやクレームにまみれています。
なかでも、
/
屋根、外壁、水道、床下は
トラブルの巣窟!
\
そして、雨漏りは、20年以上リフォームの仕事をしている筆者が、もっとも難しくて奥が深いと考えている不具合です。
それだけに、どこに頼むかはめちゃくちゃ重要。
- 悪徳業者に法外な価格で、ムダな工事をされた話
- 悪徳業者でなくても、ダメ担当者がやらかした失敗で、とんでもなくストレスのかかるリフォームを強いられた施主
- 業界内で評判の悪い大手リフォーム会社
このようなハズレだらけのリフォーム業界で、なんの前情報もなく、ネットでホームページをサラッととチェックしただけの状態で、雨漏りの修理を依頼したらどうなると思いますか?
/
ハズレを引く可能性大です!
\
しかも、雨漏れに関わらず、あなたの家でリフォームが必要になる都度、新しい依頼先を探していたら、ハズレを引いてしまう確率は大きくなるばかり。
実際、筆者がこれまでに見聞きした、ひどいリフォームをされてしまった家のほとんどが、リフォームのたびに新しい依頼先を探していました。
そう思う人も多いでしょう。
でも、考えてみてください。
- 網戸の張り替え
- エアコンの交換
- ガスコンロの交換
- 壁紙の張り替え
- 蛇口の交換
- コンセントの増設
- 外壁塗装
などなど、リフォームというより修繕というようなものも含めると、「この工事をどこに頼むべきか」を考える機会は、けっこう頻繁にあるのではないでしょうか。
これらの工事の都度、ハズレだらけのリフォーム業界で新しい依頼先を探すのは、先にもお話した通り、危険極まりないのです。
では、どうしたらいいか。
その答が、「かかりつけ」を探すこと。
- 修繕のような小さなリフォームも、
- 増築や改装のような大きなリフォームも、
- もちろん、雨漏りの修理も、
あなたの家に必要なリフォームを、すべて安心して依頼できる「かかりつけ」を見つけてほしいのです。
大丈夫です。
そう思う人が大半だと思うので、次はその「かかりつけ」の探し方を、わかりやすく解説していきます。
雨漏りの修理はどこに頼む?かかりつけの探し方
「雨漏りの修理はどこに頼むか」の答が、「かかりつけ」だとお話してきました。
ここでは、その「かかりつけ」をどのように探すかについて、順を追って説明していきます。
あらためて、雨漏りの修理をしてくれる依頼先を確認していきましょう。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
- 雨漏り専門業者
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
この中で、筆者がおすすめする依頼先は3つ。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
なぜ、6種類の依頼先の中から、この3つだけを筆者がおすすめしているかというと……
リフォーム会社、ハウスメーカー、工務店は、「すべての業種」に関する知識と技術を持っているから。
屋根だけでなく、外壁、サッシ、木工事、電気、内装工事など、すべての工事に対応できます。
残念ながら、違います。
「雨漏り=屋根」のイメージを持つ人が多いと思いますが、雨漏りの原因は多種多様。
- 外壁の亀裂から侵入する雨漏り
- サッシと外壁の取り合い部分から侵入する雨漏り
- 屋根と外壁の取り合い部分から侵入する雨漏り
- バルコニーの防水が原因の雨漏り
- バルコニーの笠木が原因の雨漏り
などなど
ちなみに、バルコニーの笠木とは、この部分。
出典:LIXIL
よくある雨漏りの原因をあげましたが、他の原因もたくさんあります。
さらに、屋根が原因の雨漏りも、多種多様。
- 防水紙の劣化による雨漏り
- スレートの塗装で目詰まりしてしまったことが原因の雨漏り
- 板金を固定する木材(貫板といいます)が痩せてしまい、板金がグラついてしまったことが原因の雨漏り
- 瓦を固定するしっくいの劣化が原因の雨漏り
などなど
こちらも、盛りだくさん。
そして、「屋根」とひとことで言っても、「瓦」を扱う業者さんと、「スレート」を扱う業者さんは別。
屋根なら、瓦でもスレートでも、同じ屋根屋さんに頼んでいいわけではないのです。
雨漏りはまず、「どこから建物内に雨水が浸入しているか」を突き止めることから始まります。
屋根の知識しかない人に頼むと、「屋根以外の部分が原因の雨漏り」を見つけることができません。
そして、雨漏りの原因が屋根だった場合でも、雨漏りによって傷んでしまった木部の修理は大工さんでないとできません。
雨漏りが原因で白アリが発生しているのなら、白アリに食われた部分の構造を補強しなければならず、構造の知識も必要。
雨漏りで壁紙がはがれてしまったなら、内装屋さんも必要です。
補修する部分にキッチンや便器、洗面台などがある場合には、設備屋さんに機器の脱着をしてもらわなければなりません。
このように雨漏りは、屋根の知識だけでどうにかなる不具合ではないのです。
そもそも、「雨漏り」だけでなく、あなたの家に必要なすべての工事に対応できる「かかりつけ」を筆者はおすすめしています。
すべての業種に対応できない依頼先では、あなたの家の「かかりつけ」にはなれません。
そうですよね。
あなたが「たった1つの依頼先」までしぼるためには、まだステップが必要です。
ただ、ここから先のステップは、雨漏りだけでなく、他の工事にも共通するする内容なので、別記事にくわしくまとめました。
↓ ↓ ↓
リフォームはどこに頼む?プロが1mmもおすすめしない依頼先は?
こう思う人もいると思います。
でも、
この記事で雨漏りについての話を理解
↓ ↓ ↓
別記事で「かかりつけ」探しのステップをマスター
この流れのほうが頭に入りやすいと、筆者は考えています。
この記事とリンク先の記事の2つを読めば、確実にあなたにとってベストな依頼先を見つけられるし、雨漏りの心配も解消できますよ。
まずは、この記事を最後まで読んでから、リンク先の記事を読むのがおすすめなので、この記事の最後にもリンクを張っておきますね。
次は、筆者がおすすめしていない依頼先について、お話します。
雨漏りの修理はどこに頼む?筆者がおすすめしない依頼先
雨漏りの修理は、以下3つの依頼先が筆者のおすすめだと、ここまでにお話しました。
- リフォーム会社
- ハウスメーカー
- 工務店
ここでは、残り3つの依頼先を筆者がなぜおすすめしないかについて、お話していきます。
筆者がおすすめしない依頼先は、以下3つ。
- 雨漏り専門業者
- 職人さん(業者さん)との直接取り引き
- 近所で工事をしているという屋根業者
1つずつ、説明していきます。
雨漏り専門業者への依頼をおすすめしない理由
雨漏り修理で筆者がおすすめしない依頼先、1つ目は雨漏り専門業者。
出典:雨漏り修理110
出典:みんなの雨漏り修理屋さん
「雨漏り」で検索すると、スポンサー広告で上のほうに出てくるのが、この「雨漏り専門業者」です。
ホームページを見てみると、
- 24時間365日、いつでも受付
- 無料調査
- 部分修理だから低価格
なんだか安心できそうなフレーズがたくさん書いてあります。
それなのに、なぜ筆者はこの雨漏り専門業者をおすすめしていないのか。
それは、「雨漏り」の専門だから。
先にもお話したように、雨漏りにはいろいろな原因があり、その修理にはいろいろな業種の知識、なんなら家全体の知識が必要。
雨漏りはめちゃくちゃ難易度の高い内容なので、雨漏りの知識だけでは対応できないことだらけなのです。
いくつかの雨漏り専門業者のホームページを、プロである筆者が鬼チェックしたところ、突っ込みどころが4つありました。
- 部分補修だから低価格
- 27,500円~ってなに?
- 加盟店の審査
- 雨漏り診断士の資格があるから安心?
1つずつ、サラッと説明していきますね。
部分補修だから低価格
いくつかの雨漏り専門業者のホームページに書いてあったこの「部分補修だから低価格」という言葉に、筆者は疑問を持ちました。
雨漏りしてしまった家の人は、
と不安になっているので、「部分補修」「こわれた場所だけ」「低価格」という耳ざわりのよい言葉に惹かれてしまう気持ちはわかります。
施工不良などで、どこか1か所だけが著しく悪くなっている場合などは、部分補修でもいいでしょう。
でも、屋根全体が経年劣化で悪くなっていて、そのうちの一部から今回の雨漏りが発生した場合はどうでしょうか?
今回雨漏りした箇所だけを部分的に修理したところで、またすぐに別の個所から雨漏りする未来が見えませんか?
そして、高さ2m以上の場所で作業を行う場合、「足場を組み立てるなどの方法により、作業床を設けなければならない」と規則で決まっています。
屋根の勾配が6寸以上の場合は、さらに屋根足場も必要。
せっかく足場を組んで雨漏りの修理をするのに、今現在雨漏りしている部分だけの工事しかしないって、もったいなくないですか?
屋根以外の部分も同じです。
たとえば、窓と外壁の取り合い部分から雨漏りしている場合は、窓まわりの防水テープやシールが劣化しているケースがほとんど。
たまたま今回雨漏りした部分だけを修理しても、別の部分も同じように劣化しているのだから、全体的にやり直さなければ、根本的な解決にはならないのです。
なんでもかんでも、「全部やり直さないとダメだ」という業者はどうかと思いますが、「今雨漏りしている部分だけを修理するから低価格で済みますよ」とアピールする業者もいかがなものでしょうか。
家の状態、劣化具合をきちんと把握し、「今必要な工事」をきちんと提案してくれる「かかりつけ」のほうが安心ではありませんか?
27,500円~ってなに?
雨漏りには、先にもお話したとおり、多種多様な原因があります。
そして、その修理方法もまちまち。
どこまで内部が傷んでしまっているかによっても、工事範囲は大きく異なります。
ですので、費用のことなんて調査をしてからでないと、誰にもわからないんです。
そもそも、先ほどお話したとおり、2m以上の場所で作業をするためには、「足場」が必要。
足場なしでの作業は規則違反だし、墜落事故でも起きたら一大事です。
足場を組んだら、27,500円ではとても足りないことはわかりますよね。
もちろん、27,500円~なので、それ以上費用がかかってもウソにはなりません。
でも、本当に27,500円で雨漏りが直るケースはあるのでしょうか?
規則違反をして足場なしで屋根に上って作業
↓ ↓ ↓
コーキングで応急処置
こんな作業内容前提の価格設定なのでは?と、筆者は疑っています。
加盟店の審査
「全国に395社の優良な加盟店があり、安心!」
こんなことが書いてあるホームページも、いくつか見つけました。
でも、サイトによって、加盟店になるための審査の基準はまちまち。
- A社は厳しい基準で加盟店を審査し、加盟後も研修などでしっかりフォロー
- B社は書類を見るだけで加盟でき、その後のフォローはとくになし
筆者から見てもA社はよさそうだと思えましたが、B社は業者のアタリハズレが大きそうなので、ヤバそうな印象です。
雨漏り診断士の資格があるから安心?
雨漏り専門業者のホームページでは、「雨漏り診断士による診断だから安心!」といううたい文句もよく見かけました。
さらに、「雨漏りの修理をどこに頼むか」について書いてある記事の中でも、「雨漏り診断士がいるかどうかを確認したほうがいい」というものを、いくつか発見。
これについて、筆者の感想は……
/
うーーーん、
その資格、そんなに重要?
\
そう思って、合格率を調べてみました。
2023.6.17に実施された試験の結果は、以下。
- 受験者120名
- 合格者84名
- 合格率70%
1日講習を受けて、その日の最後に試験をし、7割の人が合格する。
この結果を見る限り、難しい試験ではないし、この試験に合格したからといって、雨漏りのプロだと言えるほどのものでもないと思います。
建築業界にいる人にとって、それほど重要な位置づけとされている資格ではないので、素人が書いた記事を真に受けて、
などと業者に言うのは、筆者としてはあまりおすすめできません。
職人さん(業者さん)との直接取り引きをおすすめしない理由
雨漏り修理で筆者がおすすめしない依頼先、2つ目は職人さん(業者さん)との直接取り引き。
「雨漏り 修理」で検索して出てくる業者のウリ文句の1つに、
「自社直接施工だから、中間マージンがない分、安くできます!」
というものがあります。
さらに、素人さんが書いた記事にも、
「大手HMに頼むと、マージンが取られて高額になるので、直接施工してくれる業者さんに頼みましょう」
という文章をいくつか見つけました。
これ、プロである筆者に言わせてもらうと、まったく建築業界のことをわかっていない文章です。
そもそも、直接施工してくれる業者さんって言っても、どこから雨漏りしているかを特定しなければ、屋根が原因かどうかはわからないので、どの業種の職人さんに依頼していいかわからなくないですか?
屋根屋さんは、屋根のことしかわかりません。
もっと言えば、瓦屋根のことを知らない板金屋さんはたくさんいるし、スレート屋根のことを知らない屋根屋さんもたくさんいます。
というよりも、筆者が職人さんとの直接取り引きをおすすめしない最大の理由は、別にあります。
それは……、
/
職人さんには、
クセの強い人が
めちゃくちゃ多いですよ!
\
職人さんと直接のやり取りするのは、正直、とんでもなく面倒くさいです。
筆者はリフォーム設計の仕事をしているので、職人さんに接する機会が頻繁にあります。
もちろん、気さくな職人さんはたくさんいるし、問題なく工事が進めば、なんの面倒もなく終わります。
でも、建築の仕事は、なんの問題もなくスムーズに進むことばかりではありません。
ましてや、ウルトラ難しいと言われる雨漏り修理。
一筋縄でいく工事内容ではないのです。
なにか問題が起きたとき、たとえば、
雨漏りを修理してもらった1か月後に同じ場所からまた雨が漏れてきた
↓ ↓ ↓
施工した業者さんに連絡して見てもらう
↓ ↓ ↓
今回の雨漏りは、前回工事した場所ではなく、すぐ近くの別の場所からなので、そこを直すのならまた同じだけ費用がかかると言われた
これ、あなたは納得できますか?
職人さんと直接取り引きをするということは、こういう納得のいかないことを言われても、自分で職人さんに反論し、やり直してもらうようお願いしなければならないのです。
リフォーム会社の営業担当にお願いするのと、職人さんに直接お願いするのとでは、面倒くささは別格レベルで違います。
職人さんに物申すのは、プロである筆者でさえ、めちゃくちゃ気を使いますから。
こんなふうに思う人もまだいるかもしれないので、もう1つ例を出します。
屋根からの雨漏りを直してもらった後に、なんだかカビくさいことに気づく
↓ ↓ ↓
小屋裏を見てみると、断熱材がビチョビチョな上、カビだらけ
↓ ↓ ↓
雨漏り修理をした業者さんに連絡すると、「自分の仕事は雨漏りを止めることなので、断熱材とか屋根下地合板などの不具合は、別の業者さんに直してもらってくれ」と言われる
↓ ↓ ↓
納得いかない旨を伝えたが、その後、何度電話しても出てもらえなくなってしまった
↓ ↓ ↓
しかたがないので、別の会社に見てもらったら、断熱材だけでなく、屋根の修理もいい加減だった
職人さんとの直接取り引きは、ハッキリ言って、素人さんにはムリ。
間に入って管理や調整をしてくれる人が必要です。
その間に入ってくれる人がいるのが、リフォーム会社、ハウスメーカー、工務店なのです。
人が間に入るのだから、マージンを取られるのはあたりまえ。
素人にはできない「職人さんとのやり取り」をしてくれるための対価です。
それと、職人さんとの直接取り引きで、もう1つ注意してほしいことがあります。
それは、「職人さんとの直接取り引きを仲介するマッチングサイト」について。
最近はこのようなマッチングサイトが増えてきていますが、筆者はまったくおすすめしていません。
マッチングサイトの雨漏り修理業者をチェックしてみると、15,000円だの30,000円だの、どこからその値段出てくるの?という業者ばかり。
マッチングサイトを使ったからといって、職人さんと直接のやり取りが減るわけではない上、運営上の問題点もいくつか筆者は見つけています。
くわしくは、別記事「リフォームはどこに頼む?プロが1mmもおすすめしない依頼先は?」でお話していますが、筆者としては嫌悪感をおぼえるレベルでおすすめできないので、注意くださいね。
近所で工事をしているという屋根業者への依頼をおすすめしない理由
雨漏り修理で筆者がおすすめしない依頼先、3つ目は近所で工事をしているという屋根業者。
「近所で屋根の工事をしていて、おたくの屋根が見えたのですが、とってもキケンな状態です。今すぐ工事しないと、雨漏りして家が台無しになりますよ!」
突然家にやってきて、こんな、おどろおどろしいセリフを吐かれたらビックリしますよね。
戸建てに住んでいる人なら、経験したことがある人も多いのではないでしょうか。
筆者もお施主様から、
と相談されることが、けっこう頻繁にあります。
そして、あらためてこちらで屋根の点検を入れるのですが、
- まったくなんでもないケース
- ほんのちょっと補修すれば大丈夫なケース
がほとんど。
もちろん、本当のことを言っているケースもまれにあるし、善良な通りすがりの業者さんもいるかもしれません。
でもですね、通りすがりの業者には、
/
悪徳業者が多すぎます!
\
悪意をもった詐欺業者が多いので、
「とりあえず、無料で屋根に上って点検してあげますよ」
なんて言われても、絶対に屋根には上らせないでください。
わざと、瓦やスレートを割って写真を撮ったりする業者もいます。
ということで、「近所で工事をしているという屋根業者」は、もっとも雨漏り修理を頼んではいけない依頼先。
通りすがりの業者に頼んで、満足のいく工事をしてもらえる確率は、宝くじで3億円当てるのと同じくらいレアなことだと認識してください。
雨漏りの修理にかかる費用
雨漏りの修理は、ここまでにもお話してきたとおり、原因や工事範囲によって費用がまちまちです。
ただ、基本的には、2m以上の高所作業になるため、足場が必要。
規則違反をして、足場なしでやるような業者は、その時点でヤバイと思ってください。
足場をかけるとなれば、部分的でもそれだけで10万円前後はかかります。
それと、修理の方法ですが、先にもお話したとおり、以下の2つはまったく対応が異なります。
- 悪い箇所は、1か所だけで、ほかは健全
- 全体的に劣化していて、たまたまその一部から雨漏りした
全体的に劣化しているなら、根本的な解決策を考えましょう。
屋根全体を葺き替えるとなると、屋根面積や材料にもよりますが、200万円前後の費用がかかります。
また、マッチングサイトや、雨漏り専門業者のホームページでよく見かける、数千円~数万円の価格設定について。
この価格は、足場を想定していない価格です。
修理方法は、コーキングをグニョっと漏れている部分に注入するレベルの施工だと考えられます。
コーキングは劣化が早いので、あと3年だけなんとか家をもたせたいというならいいですが、それ以上長く住み続けたいなら、おすすめできる施工方法ではありません。
そもそも、屋根をコーキングでもたせるという施工は、応急処置以外のなにものでもないので、それを理解した上で修理を依頼しましょう。
雨漏りの修理について、「どんな工事をしたらいくらくらい費用がかかった」という費用相場を簡単にチェックする方法があります。
上の画像は屋根リフォームの費用についてのものですが、このなかには雨漏りの修理をしたものも含まれています。
見かたは簡単。
さらに、各価格帯ごとの施工事例もチェック可能。
無料で見られるうえに、面倒な登録も一切不要。
気軽にチェックしてみてくださいね。
雨漏りの修理は、必ず2社以上を比較して依頼先を決めること
雨漏りは、リフォームの中でもっとも難しい工事だと先にお話しました。
まず、どこから雨が浸入しているかを突き止めるのが難しい。
そして、どこまでの範囲を修理するかを設計するのも難しい。
ですので、設計者や担当者によって、あなたの家にとって最適だと思う修理方法が異なるのです。
修理方法が異なれば、費用も全然違います。
このように施工方法や費用相場がぼんやりとしている場合、それにつけこむ業者がいます。
費用相場がはっきりしないので、ぼったくりやすいのです。
対策は、以下2つ。
- すでに信頼している「かかりつけ」に依頼する
- 複数の会社に提案してもらう
②の複数の会社に提案してもらう場合に勘違いしてほしくないのは、「見積金額の安い会社を選びなさい」と言っているのではないということ。
あなたの家の現状を正確に把握し、納得のいく修理方法をわかりやすく説明してくれる会社を選んでください。
そして、あなたの家の「かかりつけ」になってもらってください。
複数の会社を比較する際の例を出しますね。
A社は屋根を点検もせずに、築年数的に屋根の葺き替えが必要だと言った
B社は屋根、小屋裏の両方をしっかりチェックした上で、屋根の葺き替えが必要だと言った
C社は屋根を点検した上で、雨漏りしている部分だけを補修すればいいと言った
この場合、まっ先にふるい落とすのはA社。
B社とC社とでは、C社の方があまり費用をかけたくない施主にとってうれしい回答をしてくれています。
でも、会社選びのポイントは、そこではありません。
- どちらの会社が、納得のいく説明と見積を出してきたか
- 担当者の対応、知識レベルが信頼に値するか
この2つが重要です。
もし、屋根の葺き替えを提案したB社の担当者が信頼できるけれど、C社の補修プラン程度の費用しか出せない場合は、B社に相談してみてください。
「あなたに工事を依頼したいけれど、今はそこまでの費用が出せないので、なにかほかにいい案はありませんか」と。
ここで選ぶ会社は、今後ずっと付き合っていく会社です。
少しでも違和感のある会社や担当者を選んでしまうと、必ず後悔しますよ。
雨漏りの修理はどこに頼む?|まとめ
雨漏りの修理をどこに頼むべきかについて、お話してきました。
筆者の答は、「かかりつけ」に依頼すること。
雨漏りの修理だけでなく、あなたの家をすべて安心して任せられる「かかりつけ」を見つけてください。
ただ、雨漏り修理は、施工方法や費用相場がはっきりしないので、複数の会社に提案してもらうのが安心。
そして、職人さんとの直接取り引きは、本当にトラブルが多く、面倒くさすぎるので、筆者は1ミクロンもおすすめできません。
職人さんとの間に管理してくれる人が入る、リフォーム会社やハウスメーカー、工務店の中から、3社程度に提案してもらうのがおすすめです。
あなたにとってベストな「かかりつけ」を1日も早く見つけましょう。
かかりつけを見つけるコツは、別記事でわかりやすく説明しています。
↓ ↓ ↓
雨漏りは家を台無しにしかねない不具合の1つです。
どこに頼むかはめちゃくちゃ重要。
雨漏りで焦っているとは思いますが、慎重に「かかりつけ」選びをしてくださいね。
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