洗面所の床は水がかかりやすく、汚れやすい場所。
水や汚れに弱い床材を選んでしまうと、あっという間に劣化してしまいます。
特にお風呂への脱衣室を兼ねている洗面室は床が水に濡れる機会が多いため、劣化が早く進むことも。
また、洗面所は髪の毛やほこりなどがたまりやすい場所でもあるため、掃除のしやすさも床材を選ぶ上で重要なポイント。
リフォーム設計のプロである筆者は、これまで劣化した床を何度も目にしてきているため、どの床材が洗面所に向いていて、どの床材が向いていないのかを知り尽くしています。
この記事では
- 洗面所の床を選ぶ時の注意点
- おすすめの床材
について、リフォーム設計のプロである筆者ならではの目線で解説。
洗面所を長く快適に使うために重要な床材選び。
最適な床材を見つけるためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
まずは洗面所の床材を選ぶ時に注意することからお話します。
洗面所の壁や天井についての記事はこちら。

洗面所リフォームの記事はこちら。



キッチンやトイレの床についての記事はこちら。






洗面所の床材を選ぶ時に注意すること
洗面所の床を選ぶ時に注意したいポイントは3つ。
- 水に弱い床材に注意
- 掃除がしにくい床材に注意
- 隣接する部屋との色合わせに注意
1つずつ説明していきます。
水に弱い床材に注意
洗面所の床は洗面台を使う際に垂れる水などで、水がかかる機会が多い場所。
特に脱衣室を兼ねている洗面所はお風呂から上がる際も水が垂れるので、さらに水に濡れる頻度が高くなります。
そんな洗面所の床に水に弱い床材を選んでしまうと、
- 黒くシミになってしまったり
- 表面がはがれてきたり
- 色が抜けて白っぽくなってしまったり
という残念なケースも。
先にお話しましたように、リフォーム設計をしている筆者は、劣化してしまった後の洗面所を見ることが多くあります。
その際その劣化した床材についての感想を聞くのですが、
「この床材はすぐに傷んでしまったので、次は違う種類の床材にしたい」
と言われることが「ダントツで」多い床材があります。
それは、「突板フローリング」


やはり木は水に弱いので、水がよくかかる洗面所の床には不向き。
「廊下と同じ床材でいいや」という安易な決め方で洗面所の床に突板フローリングを選んでしまい後悔しているケースが多いので、注意が必要です。
「大人が気をつけながら使うから、突板フローリングでも大丈夫」
という場合以外は、突板フローリングを選ぶのはやめておいたほうが無難。
もちろん、無垢のフローリングもやめておいたほうが安心です。
掃除がしにくい床材に注意
水に強いフロアタイルやフロアシートの中にも、掃除がしにくい商品があります。
それは凸凹の激しいもの。
特に、ところどころにくぼみがある床材は、そのくぼみに汚れが入り込み、汚れをかきだすのが一苦労。
カタログだけでなく、しっかりサンプルを取り寄せて掃除のしやすさを確認しましょう。
隣接する部屋との色合わせに注意
次は素材の話ではなく、床の色などのインテリアテイストについての話です。
洗面所の床を選ぶ時、洗面台などの「洗面所にあるアイテム」だけで色合わせをしてしまうと、空間全体としてチグハグになってしまうケースがあります。
特に、洗面所とお風呂が隣接する場合は、お風呂の床や壁、浴槽などの色と洗面所全体のインテリアテイストが合うようにしましょう。
また、忘れがちなのが洗面所の出入口ドアと床との相性。
出入口のドアは大きさ的にもインテリアに占める割合が多く、重要なアイテムです。
洗面所の床や壁、洗面台のインテリアテイストは、必ず出入口のドアと合わせて検討しましょう。
中でもチグハグになりがちなのは、「木目」
同じ空間の中に木目や木の色の異なる材料がいくつもあると、バランスが悪くなりがちです。
例えば、
- 赤茶系木目の出入口ドア
- 黄身系木目の床材
- 濃茶の扉材を使用した洗面台
この洗面所のインテリアがチグハグになるのは、なんとなく想像できると思います。
特に「ちょっとだけ違う」色違いの木目は、「なんとなくカッコ悪い」というインテリアにつながるので注意しましょう。
次からは洗面所におすすめの床材を紹介していきます。
フロアタイル
洗面所の床におすすめの床材1つ目は、フロアタイル。


出典:サンゲツ フロアタイル
ビニールでできた正方形や長方形のタイルです。
ビニール製なので水に強く、汚れも落ちやすいのが特徴。
適度な硬さがありタイル状になっているため、高級感があります。
フロアタイルは金額がお手頃で使い勝手がいいので、筆者が洗面所のリフォームで1番多く提案する床材です。
陶器のタイルと違い、目地を取らずに突き着けて施工します。
洗面所だけでなく、トイレやキッチンにもおすすめ。
フロアシート
洗面所の床におすすめの床材2つ目は、フロアシート。


今回紹介する4つの床材の中では1番価格が低い床材です。
フロアシートは182cmの巾でできたシートで、クッション性があるため「クッションフロア(CF)」と呼ばれることも。
部屋の短辺寸法が182cm以下ならつなぎ目なく施工できるため、掃除がしやすいのが魅力。
フロアシートもフロアタイル同様、トイレやキッチンにもおすすめです。
シートフローリング
洗面所の床におすすめの床材3つ目は、シートフローリング。




合板の表面に木目や石目をプリントしたシートを張ったフローリングを「シートフローリング」といいます。
そうなんです。
シートフローリングには本物の木そっくりに印刷されたシートが張られているため、パッと見ただけではシートだと気づかない人も。
今は印刷技術が進み印刷の木目でも結構本物感が出ているため、抵抗なく受け入れるお施主様が増えてきています。
突板フローリングの表面が本物の木であるのと違い、シートフローリングは表面がシートなので水に強く掃除がしやすいのが特徴。
とはいえ、やはりシートの下は合板=木なので、ビニール製品と比べると水には弱く、注意が必要。
水廻りにフローリングを使う場合は、フローリングとフローリングのつなぎ目にシリコンを入れるなど、施工上の注意もあるので、施工会社によく確認してもらう必要があります。


濡れたままにしておくとシミになりやすいので、すぐふき取る必要も。
ボロン
洗面所の床におすすめの床材4つ目は、ボロン。




聞いたことがないという人も多いと思いますが、このボロンは洗面所の床にとてもおすすめ!
筆者はスポーツジムの更衣室のデザイン設計をしたことがあるのですが、スポーツジムの更衣室は「巨大な洗面所」と言えるくらい洗面所の用途と似ています。
たくさんの洗面台が並び、たくさんの人がお風呂から上がってくる。
住宅とは比較にならないくらい水に濡れ、汚れやすい状況です。
そのスポーツジムの更衣室に必ずと言っていいほど使われているのがこのボロン。
ボロンは北欧生まれの床材で、ビニール製の織物をシート状やタイル状にしたもの。
水に強いのはもちろん、肌触りがよく素足で歩いてもとても気持ちがよい素材です。
さらにとても強いので犬が引っ掻いてもほつれないほど。
織物なので表面に凹凸がありますが、ほこりやゴミが入りにくく掃除機や雑巾で簡単に掃除できます。


シミにもなりにくいので安心。
洗面所の床選びまとめ
洗面所の床は水に強く汚れにくいものを選ぶことが重要。
水に弱い床材を選んでしまうと、張ってすぐはきれいでもあっという間に劣化してしまいます。
また、「掃除がしやすい」のも重要なポイント。
湿度が高く、ほこりや髪の毛がたまりやすい空間ですから、こまめに掃除して清潔を保つ必要があります。
最適な床選びで快適な洗面所になりますように!
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