洗面所のリフォームをする前に、絶対知っておくべき注意点を10個紹介します。
洗面所は洗面や脱衣、洗濯など、使用用途がたくさんあり、収納するものが多い部屋。
それゆえ、本当はよく検討されるべきなのに、リビングやダイニング、キッチンなどと比べあまり重要視されないのがこの洗面所です。
新築の時に深く考えずに設計した、または建売やマンションですでに設計が決まっていたなどで、使いにくい洗面所になってしまった結果、多くの人の不満につながることに。
リフォーム設計をしている筆者はリフォームのご依頼を請けた築数十年のお宅にお伺いする機会が頻繁にあり、数々の洗面所の不満を解消する提案をしてきています。
また、お施主様が気づきにくい洗面所の注意点もいくつかあり、それについても常に提案しています。
そんな筆者が「これだけはリフォームをする前に知っておいてほしい!」と思う注意点を10個に厳選。
- 洗面所リフォームのタイミング
- 洗面所の収納
- 洗面台の選びかた
- 洗面所の広さ
- 給水給湯管
- 洗面所のコンセント
- 洗面所の換気
- 洗面所の暖房
- 洗面所の床や壁・天井の材料
など、あらゆる側面から見た洗面所リフォームの注意点です。
ぜひ最後まで読んで、後悔のない洗面所リフォームにつなげてくださいね!
おしゃれなリフォームをするために、絶対必要な5ステップをまとめた記事はこちら。

10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。



リフォームは、リフォーム会社選びが重要です。



洗面所についての別記事はこちら。






マンションリフォームについての記事はこちら。



洗面所のリフォームはお風呂と同時がおすすめ
洗面所リフォームの注意点、最初の1つめはリフォームのタイミングについて。
見出しに書いた通り、「洗面所のリフォームはお風呂と同時がおすすめ」です。


出典:TOTOの洗面所
これは洗面所がお風呂の脱衣所である場合に限りますが、お風呂をリフォームする際、出入口のドアを設置するために洗面所側の壁と床を一部傷めてしまいます。
お風呂のリフォームだけをする場合でも、
- 洗面所とお風呂の堺の面の壁が傷むので、壁紙など仕上材の張替
- 壁材の張替のためにジャマになる機器(洗面台や洗濯水栓など)の脱着
- 床材の張替(不要になる場合もあります)
- 床点検口がない場合は点検口の新設(戸建1階の場合)
- 床材張替や点検口新設のためにジャマになる機器の脱着
などの、洗面所側の工事も必要に。
古くなった洗面台の脱着や壁の部分補修にお金をかけるのなら、この際お風呂と一緒に洗面所もリフォームしてしまったほうがムダがありません。
そもそも、お風呂をリフォームしたいタイミングには洗面所もそれなりに傷んでいますし、洗面所をリフォームしたいタイミングにはお風呂も傷んでいます。
どちらかを先にリフォームしてどちらかを後にリフォームしたりすると、2重に施工しないとならない部分が必ず出ます。
1度にかかるリフォーム費用は大きくなってしまいますが、家全体のリフォームコストを考えるとムダのない「お風呂+洗面所リフォーム」のほうが断然おすすめ。
洗面所に収納したいものを考える
洗面所リフォームの注意点、2つめは収納について。
洗面所に収納するものは家庭によってかなりばらつきがあります。
ほぼ全家庭で洗面所に収納したいと言われるものは、
- 歯ブラシ、歯磨き粉
- 化粧品、整髪料など
- ドライヤー
- 洗濯機がある場合、脱衣かご
- 洗濯機がある場合、洗濯洗剤
など。
家庭によって洗面所に収納したいと言われるものは、
- タオル(ハンドタオル、バスタオルなど様々)
- 下着やパジャマ
- お掃除用具
- バケツ
- 体重計
など。
生活のしかたによって洗面所に収納したいものは異なりますが、大事なのは「収納したいものがきちんと収納できる洗面所にする」こと。
よく見かける収納が足りていない洗面台の例としては、
- 行き場のない体重計がほこりをかぶっている
- 洗面カウンターの上にびっちりスプレーや化粧ビンなどが並んでいて、ゴチャついている
- 洗濯洗剤が洗濯機の横の床に無造作に置いてある
など。
このように「あれこれ洗面所に置きたいのに収納する場所がない」というようなことにならないよう、しっかり事前に検討しておきましょう。
収納する場所を増やす方法としては、
- 収納量の多い洗面台を選ぶ
- ミラーは内部にみっちり収納できるタイプのものを選ぶ
- 埋込収納、薄型収納などを設ける
- 洗面所の間取りを変更し、広くする
などがあります。


出典:TOTOの洗面所
巾15cmの薄型収納の例。
たった15cmなのに化粧品から掃除用具までみっちり収納できます!
洗面台の選びかた
洗面所リフォームの注意点、3つめは洗面台の選びかた。


出典:TOTOの洗面所
洗面台を選ぶ時に気をつけたいポイントは2つ。
- 収納
- 洗面ボウルの大きさ
洗面台の収納


出典:TOTOの洗面所
洗面台のカウンター下やミラーの中の収納スペースは、各メーカーや商品によって色々な工夫がされています。




出典:TOTOの洗面所
- 電動歯ブラシの充電コンセントを差しっぱなしにしたまま収納できるミラー
- 引出し式の体重計収納スペース
- 排水管スペースを改良して収納量を増やした引出し
- 目いっぱい引き出せて、物の出し入れがしやすい引出し
などなど。
自分の収納したいものがどこに収納できるかを考えながら洗面台を選ぶと、収納場所がなくゴチャゴチャしてしまうことを防げます。
洗面ボウルの大きさ
洗面台を選ぶ時に1番注意してほしいポイントが、洗面ボウルの大きさ。
小さい洗面ボウルの洗面台を選ぶとどうなるか?
洗面台で顔を洗う度に床に水がこぼれます!


出典:TOTOの洗面所
我が家の洗面台はスペースの都合上大きなものが入れられず、入れられる洗面台の中では最大のボウルを選択したのですが、それでも床に水がこぼれます。
毎朝、毎晩、家族1人1人が顔を洗う度に!床に水がこぼれるんです!!
とはいえ、スペースには限りがありますから、
「可能な範囲で最大の洗面ボウルを選ぶ」
これを意識して選ぶだけで、床に水が落ちるのをだいぶ減らせるはずです。
洗面所の広さを考える
洗面所リフォームの注意点、4つめは洗面所の広さについて。
ここまでに洗面所に収納したいものについて考えてきましたが、
「どんなに工夫して収納スペースを造っても収納が足りない」
という場合は、
- 洗面所のスペースそのものを大きくする
- 洗面所にあるものを他の空間に移動する
のどちらかしかありません。
そもそも、洗面所は収納したいものがとても多い部屋ですから、それなりの広さがあるべきだと筆者は考えています。
ですが、建売戸建てやマンションなどは、リビングやダイニング、キッチンなどを大きくした方が見栄えがいいので、洗面所などのマイナーな空間はどうしても犠牲になりがち。
新築時から洗面所の広い家は、あまり多くないんです。
ですので、リフォームで洗面所のスペースを大きくすることができそうなら、ぜひ検討してみてください。
また、「②洗面所にあるものを他の空間に移動する」についてですが、よくある例としては洗濯機を別の場所に移動することで洗面所を広く使えるようにするリフォーム。
- 「洗面所」と「洗濯・脱衣室」を別の部屋にする
- 洗濯機をキッチンに移動する
などです。
洗濯機の位置は、
- 脱衣室にあったほうがいい人
- キッチンにあったほうがいい人
かなり好みが分かれます。
どちらにもメリットデメリットがあるので、自分の生活スタイルを考えながら検討してみてくださいね。
洗面所のコンセントについて
洗面所リフォームの注意点、5つめはコンセントについて。
洗面所で使う電気製品は意外とたくさんあります。
- ドライヤー
- 電動歯ブラシ
- 電気シェーバー
- 美顔器
- 洗濯機や乾燥機
- 暖房
- 掃除機
など。
これらが不満なく使える位置にコンセントがあるかをよく確認してみましょう。
足りない場合はリフォームで増やしてもらう計画を。
特に忘れがちなのが電動歯ブラシや電動シェーバーなどの充電用コンセント。
コンセントがついているミラーでも、必要な個数に足りない場合も。
また、暖房器具やドライヤー、ドラム式洗濯乾燥機などはたくさんの電力を必要とするため、通常のコンセントではなく「専用コンセント」が必要。
「どのコンセントで何を使うか」をしっかりリフォーム会社と相談しておきましょう。
給水給湯管などの配管について
洗面所リフォームの注意点、6つめは給水・給湯管などの配管について
洗面台に寿命があるように、給水管や給湯管などの配管にも寿命があります。
特に、
- 給水管にライニング鋼管という鉄菅の内側に樹脂コーティングした菅を使っている場合
- 給湯管に銅管を使っている場合
これらの場合は、20年~30年くらいで配管の寿命がきます。
給水管に使われるライニング鋼管は、中の樹脂コーティングがどんどん薄くなり鉄部分が錆びることで赤水がでたり、菅自体がもろくなったり。
給湯管に使われる銅管は劣化してくると「ピンホール」と呼ばれる小さな穴が開き、そこからお湯がもれたりします。
洗面所やお風呂をリフォームしてしまってから、給水管や給湯管から水漏れして配管を交換しようとすると、せっかく新しくした床や壁を傷めてしまい、再施工する必要も。
さらに、洗面台などを脱着したりしないと施工できないことも多く、かなりもったいないことになります。
せっかく洗面所やお風呂を新しくするのなら、給水・給湯管も新しくすることをおすすめします。
洗面所の寒さ対策
洗面所リフォームの注意点、7つめは洗面所の寒さ対策について。


出典:TOTO 洗面所暖房機
最近、お風呂の暖房は一般的になってきましたが、洗面所の暖房は注目されることがあまり多くありません。
寒い洗面所で体が冷え切り、その後お風呂の熱い湯舟に入ることで一気に血圧が上がり、ヒートショックを起こします。
ヒートショックを防ぐためには、お風呂だけでなく洗面所も暖かくしておくことが大切。
洗面所専用の暖房機を設置してもいいですが、市販の暖房器具をコンセントに差して使うほうが手軽で簡単です。
先にもお話しました通り、暖房器具のコンセントには専用コンセントが必要です。
洗面所の床
洗面所リフォームの注意点、8つめは洗面所の床について。


洗面所の床は水に強く、掃除がしやすいものを選ぶのがおすすめ。
詳しく別記事を書いていますので、あわせて読んでみてくださいね。



洗面所の壁・天井
洗面所リフォームの注意点、9つめは洗面所の壁や天井について。


洗面所の壁や天井には、水やカビに強い材料がおすすめ。
別記事で詳しく説明しています。
洗面所の壁・天井選び|おすすめ&使わないほうがいい材料をプロが解説



洗面所の換気
洗面所リフォームの注意点、最後の10個めは洗面所の換気について。
洗面所は特にお風呂の脱衣室と兼用の場合、湯気などによって湿度がとても高くなる空間。
特にマンションには窓のない洗面所が多く、換気扇がない場合も。
窓を新たにつけようとすると間取りをかなり大きくいじらなければならなかったり、そもそもマンションの場合不可能だったりするので難しいですが、換気扇なら取付が可能。
戸建ての場合なら外壁に面していなくても、換気扇を新設することはできますし、マンションの場合でも3室換気扇を採用すれば洗面所にも換気扇がつけられます。


3室換気扇とは、「トイレ」「お風呂」「洗面室」の3か所を1台の換気扇で換気してくれるもの。
画像の一番大きな換気扇本体がお風呂用、ダクトでつながった2つの小さい吸込グリルがトイレと洗面所用です。
個々にオンオフはできませんが、家は換気をしたほうがいいので、基本的に24時間回しっぱなしが理想。
洗面所に窓があってもなくても、湿度を下げるためには換気扇をつけることをおすすめします。
マンションリフォーム
洗面所リフォームの注意点というわけではありませんが、マンションのリフォームの場合は「マンションリフォームならでは」の注意点があります。
別記事で詳しく説明していますので、あわせて読んでみてください。



洗面所のリフォームまとめ
洗面所のリフォームをするときには、洗面台や床・壁・天井の材料を選ぶだけではなく、収納やコンセント、配管、暖房、換気など、検討することがたくさん。
また、洗面所は単独でリフォームするのではなく、お風呂と一緒のリフォームにしたほうが、トータルで考えてムダがありません。
リフォームは表面に見える部分だけをきれいにしてしまうと、後で問題が起きるケースも。
目に見える部分はもちろん、配管や換気などの見えない部分、コンセントなどの目立たない部分もしっかり検討することで、不満のない洗面所にリフォームすることができます。
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