水まわり

トイレのリフォーム|工事前に知っておくべき注意点など基礎知識

トイレのリフォーム注意点

「トイレをリフォームしよう」と考えているすべての人に、トイレのリフォームをするときに知っておいたほうがいい注意点や基礎知識を、リフォーム設計のプロである筆者が説明します。

単純に便器や内装を新しくするだけでいいよ

そうおっしゃるお施主様もたくさんいらっしゃいますが、いざ便器や内装を選ぼうとすると選択肢がありすぎてすごく迷ってしまうケースも。

リフォーム打合せのときになって、その場であわててあれこれ選ぶよりも、事前にしっかり

「こんな商品を選びたい」

「こんな感じのトイレにしたい」

などと考えをまとめておいたほうが、後悔のない商品を選べます。

まるた
まるた
特に筆者のようなすぐに決められない優柔不断タイプの人ほど、事前準備が大切です

施工面でも、トイレのリフォーム工事と一緒にやっておいたほうがいい工事などの注意点があります。

よいリフォーム会社や担当者はしっかりとあれこれ提案してくれますが、そうでないリフォーム会社は「必要最低限のリフォーム工事」しか提案してくれないことも多々あります。

何も考えずに便器と内装だけをきれいにしてしまうと、「あの工事も一緒にやっておけばよかった」と後悔することも。

この記事では、

  1. トイレのリフォームプランの考え方
  2. リフォーム便器について
  3. リフォームでトイレの位置を変更する場合の注意点
  4. マンションでトイレのリフォームをする場合の注意点
  5. トイレのリフォームですべき給排水工事
  6. トイレのリフォームですべき電気工事
  7. トイレのリフォーム|見積の見かた

について、わかりやすく説明していきます。

ぜひ最後まで読んで、後悔のないトイレリフォームにつなげてくださいね。

まずは、リフォームならではのトイレプランの考えかた、注意点について説明します。

トイレのリフォームに関するすべての記事を集めたまとめ記事はこちら。

トイレのリフォーム【完全ガイド】便器選びから注意点!まとめ記事

リフォームならではのトイレプランの考えかた、注意点

トイレのリフォーム注意点 トイレのリフォーム注意点

出典:TOTOのトイレ

トイレをリフォームする場合、現状のトイレの使い勝手をもとに「新しいトイレをどうしたいか」を考えるとスムーズ。

今のトイレについて不満に感じていることを考えてみましょう!

よく聞くトイレの不満をあげてみます。

  1. トイレが狭い
  2. トイレが寒い
  3. トイレの床が汚くなっている
  4. 便器の掃除がしにくい
  5. 必要な場所に手摺がない
  6. 紙巻器、タオル掛けが汚い
  7. トイレに収納がない
  8. 出入口に段差がある

リフォームをするときには、現状の不満点をあげることで「どうリフォームしたらよいか」を考えるとわかりやすいのですが、いざ考えるとなかなか不満点が思い付かないということも。

そんな人のために書いた記事がこちら。

リフォーム工事内容を見つける!「家の不満点チェックリスト」【110項目】

まるた
まるた
リフォーム設計歴19年の筆者が今まで耳にした、工事場所別不満点チェックリストです!

ひとつずつ解決策を考えていきましょう。

トイレが狭い

トイレが狭いということについては、単純に「部屋の大きさを大きくリフォームする」という解決策もありますが、今の部屋の大きさのまま便器を小さいものに交換することによってトイレの狭さを解消することも可能。

最近の便器は昔のものと比べ、だいぶ小さくコンパクトになっていますよ。

タンクレス便器を選べばさらにコンパクトに!

トイレのリフォーム注意点、タンクレス便器

出典:リクシルのトイレ

手洗い付きタンクからタンクレス便器に交換する場合は、便器の他に手洗器をつける必要があります。

コンパクトな手洗い器もあります!

トイレのリフォーム注意点、手洗器

出典:TOTOのトイレ

まるた
まるた
タンクについている手洗器より、別に手洗器を設けたほうが使いやすいです

トイレが寒い

トイレは位置的にも寒いことが多い空間。

「トイレが寒い!」という声はけっこう多く耳にします。

寒さ対策としては、

  1. 窓に内窓をつける
  2. 暖房付きの便器をつける
  3. 暖房用のコンセントを新設する
  4. 床に断熱材を入れる

などがあります。

これらの対策の中から、今現在できていない寒さ対策はどれかを考えましょう。

ひとつずつ説明していきます。

窓に内窓をつける

トイレのリフォーム、インナーサッシ トイレのリフォーム、インナーサッシ

出典:リクシル インプラス

窓ガラスが単板ガラスなどで断熱が不十分な場合は、内側に追加するサッシ「インナーサッシ」を新設することで寒さが和らぎます。

内窓についてのくわしい記事はこちら

内窓はリフォームで大人気!寒くて暑い家を簡単な工事で快適に

現状のサッシがどういう形状なのかによって、内窓がつけられるかどうかが決まりますので、リフォーム会社によく相談してみてください。

暖房付きの便器をつける

便器に暖房機能がついている商品が各社から出ていますので、そういった便器を選びましょう。

暖房用のコンセントを新設する

筆者のおすすめは、暖房機能付き便器よりもこちらの暖房用コンセント増設!

なぜかというと、便器に余計な機能をつけるより、暖房のためだけに作られた暖房器具を買ったほうが効果も高いし費用も安く済むから。

しかも暖房器具が壊れたら暖房器具だけを交換すればいいし、便器の寿命がきたら便器だけを交換すればいいのもシンプル。

暖房機能と便器、ウォシュレット機能の両方を合体させることで、メンテナンスが複雑になる可能性も。

暖房器具は基本的に大きな電力を使います。

ウォシュレットの電源とは別に専用の電源を新設しましょう。

これはトイレリフォームのタイミングでないと、なかなかできない工事です。

床に断熱材を入れる

トイレの床下だけではないですが、戸建て住宅の場合、床下から寒さが伝わってくることが多くあります。

ですので、1階の床下すべて(玄関や浴室下をのぞく)に、断熱材を追加することで寒さがグッと和らぐことも。

まるた
まるた
床下断熱や小屋裏断熱は、リフォーム後の満足度がとても高い工事内容です!

トイレの床が汚くなっている

トイレの床は材料の選びかたによって、汚れやすさがまったく違います。

トイレの床については詳しく別記事を書いていますので、あわせて読んでみてください。

トイレの床を張替|リフォームでよく選ばれる床材を紹介

便器の掃除がしにくい

「便器の黄ばみや黒ずみが掃除をしても取れなくなってきた」

などの悩みをよく聞きます。

最近の便器は汚れがつきにくく、とても掃除がしやすくなっています。

便器については、各便器メーカーごとの記事、比較記事などの記事を書いています。

トイレのメーカー徹底比較!TOTO、リクシル、パナソニック

TOTOのトイレ|リフォームのプロがイチオシする便器メーカー

リクシルのトイレ|掃除しやすい形状が魅力!リフォームのプロが解説

パナソニックのトイレ|アームレストが便利!リフォームのプロが解説

必要な場所に手摺がない

今の便器をつけたときには必要なかったけれど、新しいトイレには手摺があったほうが便利な場合があります。

「手摺」というと、「まだそんな年寄りじゃない」とか「まだまだ先でいい」とか言われることも多いですが、手摺をつけるためには壁内部に下地を入れる必要がありますので、今回のリフォームをするタイミングでつけてしまうことで将来の大掛かりな工事をしなくて済むことも。

それに年配のかたでなくても、ちょっと腰が痛いときや足が痛いときなどには手摺があると本当にラクですよ。

今は「THE 手摺」というものばかりではなく、紙巻器と一体になったものや便器と一体になったものもあります。

トイレのリフォーム、手摺付紙巻器

出典:TOTOのトイレ

紙巻器上の棚も体重をかけてもいいようにできています!

パナソニックのトイレ、アラウーノ

出典:パナソニックのトイレ

紙巻器、タオル掛けが汚い

紙巻器やタオル掛けも便器と同じ年数を使っていますので、同じように汚れてきます。

トイレのリフォームのタイミングで一緒に交換しましょう。

たまに、あまり汚れていないからと、紙巻器やタオル掛けを既存のままにされるお施主様もいらっしゃいますが、今は古いトイレだから汚れていないように見えるものも、新しくなったトイレでは確実に薄汚れて見えます。

紙巻器もタオル掛けは数千円の備品です。

ぜひ交換しましょう!

トイレに収納がない

トイレに収納したいもの、けっこうありますよね。

予備のトイレットペーパー、お掃除用具、生理用品、など。

そういったものを収納したいけれど、スペースがないという悩みをよく聞きます。

そんなときにおすすめなのが、このコーナー収納や埋込収納。

トイレのリフォーム、コーナー収納

出典:TOTOのトイレ

トイレのリフォーム、埋込収納

出典:ウッドワン 壁厚収納

狭いトイレ空間でもしっかり収納できます!

出入口に段差がある

出入口に段差がある場合、その段差を解消するのは「トイレリフォームをするタイミング」がベスト。

敷居だけが高くなっている場合や、廊下よりもトイレの床が下がっている場合などは、ほとんどの場合で段差をなくしたフラットな床にすることが可能。

とはいえ、床下を排水管のスペースとして必要としている場合や、階段下のトイレなどで天井が低い場合などは、段差を解消することが難しいケースも。

「できればフラットにしたい」という要望をリフォーム会社に伝え、可能かどうかを判断してもらいましょう。

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リフォーム便器について

トイレのリフォーム、リフォーム便器

出典:TOTOのトイレ

リフォーム便器、リモデル便器などといわれる、リフォーム専用の便器があります。

画像のように排水管の位置を排水アジャスターで調整し、排水管の移動工事などを省略できる便器です。

給水管の工事も不要となることが多いので、リフォーム費用はグッとおさえられます。

ですが、筆者はリフォームに長く携わっている経験上、リフォーム便器はおすすめしません。

なぜなら、「詰まった」というクレームが多いから。

リフォーム便器は構造的な詰まりやすさを解消するため、水量を通常の便器より多くしていますが、それでもやっぱり詰まったという声をよく聞きます。

費用はかかりますが、できれば、後述する給水管の交換と一緒に、リフォーム便器ではない便器で施工したほうが安心です。

リフォームでトイレの位置を変更する場合の注意点

リフォームでトイレの位置を変更する場合、排水管の経路がポイントとなります。

戸建ての場合、トイレの便器から外部のマスまでを十分な勾配をとった排水管が設置できるかどうかで、その位置に便器を設置できるかが決まります。

今の便器はただでさえ節水型で流れが悪いのに、その上排水管の勾配が足りないなどとなると、排水管に汚物が滞留する時間がより長くなってしまいます。

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マンションでトイレのリフォームをする場合の注意点

マンションでのリフォームは、戸建てとは少し違う性質があります。

別記事を書いていますので、あわせてごらんください。

マンションリフォームの基礎知識|これだけは確認すべき!4つのチェックポイント

トイレのリフォームですべき給排水工事

トイレをリフォームするタイミングで絶対にやるべきなのが、「給排水管の確認」

既存の給水管がライニング鋼管など、菅の一部に鉄を使っているような管だと鉄部分がサビて劣化している可能性が。

塩ビ管や架橋ポリエチレン管などに交換しましょう。

リフォームが終わってしまってから給水管の劣化による水漏れに気づき、リフォームをやりなおしたという怖い話もよく聞きますよ。

まるた
まるた
見積額が上がるのを嫌がり、給水管の交換工事を工事内容に入れない担当者が結構います。必ず確認しましょう!

排水管や外部のマスについても汚れていないか確認し、汚れているようなら洗浄をしましょう。

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トイレのリフォームですべき電気工事

電気工事でもトイレのリフォームをするタイミングでやっておいたほうがいい項目があります。

  1. ウォシュレットの電源にアースがついているかの確認
  2. 暖房用の専用コンセント
  3. 換気扇新設

ひとつずつ説明します。

ウォシュレットの電源にアースがついているかの確認

古いお宅だと、トイレにあるコンセントにアースがついていないことがよくあります。

ウォシュレットは水まわりで使う製品ですから、電源にはアースが必要。

もしアースが今ついていない場合は、トイレのリフォームをするタイミングでアースを新設しましょう。

暖房用の専用コンセント

先にもお話しましたが、トイレが寒いときのため、暖房器具をつけられるようコンセントを用意しておくと安心です。

暖房器具は大きな電気容量を必要としますので、ウォシュレットとは別の専用コンセントを新設しましょう。

換気扇新設

古いトイレには、換気扇がついていないことが多々あります。

真冬に窓を開けるのも寒いので、換気扇があったほうが便利。

トイレのリフォームのタイミングで換気扇を新設すると費用の無駄がありません。

トイレのリフォーム|見積の見かた

トイレのリフォームだけではありませんが、見積は総額の安さだけで決めると必要な工事が含まれていなかったりということも。

筆者がトイレのリフォームでおすすめしている、

  • 床下地合板の上張り
  • 劣化した給水管の交換
  • その他の電気工事

などを、最初から見込んで見積に入れてくるリフォーム会社と、必要最低限の内容だけを見積に入れた会社を比べたら、必要最低限の内容を見積した会社の見積が当然安いですよね。

  • 「きちんと必要な工事内容を提案してくれているか」
  • 「無駄に高い見積になっていないか」

などをしっかり確認した上で、見積の比較をしましょう。

見積の見かたについては別記事を書いています。

リフォーム会社の選びかた|見積金額だけで決めるのはトラブルの元!

リフォームの見積はどう見る?相見積の比較方法や追加見積についても説明

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トイレのリフォーム注意点まとめ

トイレのリフォームをするときの注意点や基礎知識について説明してきました。

単純に便器と内装を新しくするだけのリフォームをしてしまうと、「あの工事もやっておけばよかった」などの後悔につながることも。

トイレのリフォームをするタイミングだからこそできる工事についてもたくさんお話しています。

すべてを今回のトイレリフォームに採用する必要はありませんが、自分の家のトイレに必要な工事内容はどれかをしっかり検討し、後悔のないトイレリフォームができるよう応援しています!

プロ厳選リフォーム会社紹介サイトで最適な会社を見つけよう!

リフォーム設計歴19年の一級建築士である筆者が、数あるリフォーム会社紹介サイトの中からおすすめのサイトを2つに厳選。

どちらのサイトも無料で使えますので、ぜひ試してみてください!

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