トイレの床を張替リフォームするとき、どんな床材にしようか迷いませんか?
この記事ではリフォームの現場でよく選ばれるトイレの床材を紹介。
トイレの床は水廻りの中でも特にお手入れのしやすさが気になる部分!
リフォームでトイレの床材を張替えるときに、もっとも重視されるのは「掃除のしやすさ」です。
トイレの床材選びを失敗してしまうと、汚れが取れなくなるなどしてせっかくのリフォームが台無しになってしまうことも。
また、トイレの床材を張替えるときに施工面や見積内容で注意することについても、リフォーム設計のプロである筆者がしっかりと説明していきます。
トイレの床を張替えるだけでも、
- 施工内容をよく考えないとせっかくのリフォームがきれいに仕上がらなかったり、
- 単純に「この会社の見積が安いから」とリフォーム会社選びをしてしまうと、必要な工事内容が含まれていかったり、
ということも。
満足のいくトイレの床材張替リフォームをするためにも、ぜひ最後まで読んでしっかりトイレの床について研究してくださいね。
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まずは、トイレの床材を張替えリフォームするときに注意することから説明していきます。
トイレの床材をリフォームで張替するときに注意すること

トイレの床材を張替リフォームするときに注意することは、以下の4点。
- トイレの床材張替は便器交換のタイミングがおすすめ
- クッションフロア(CF)やフロアタイルの床下地は、上張りすることをおすすめ
- トイレの床と、敷居や廊下の床との段差に注意
- 見積はしっかり内容を確認して比較する
ひとつずつ解説していきます。
トイレの床材張替は便器交換のタイミングがおすすめ
トイレの床材は便器がないほうがきれいに張替えられるので、基本的には便器を一度外して床を張替、その後便器を戻します。
この、便器を一度外して戻すことを、「便器を脱着する」と言いますが、脱着にも費用がかかります。
また、便器を脱着することで、便器の部品が壊れてしまうことも。
せっかく費用をかけて脱着しても、便器の寿命がそんなに残っていない場合もありますよね。
ですので、できれば「便器の脱着」にお金をかけるよりは、新しくする便器の材料分の費用をプラスして、便器の交換工事にすることをおすすめします。
もちろん、便器がまだ新しいなどの場合は、便器を脱着して床材だけを張替える場合もあります。
目安としては、便器が5~6年以内の新しいものの場合は、便器を脱着して床材を張替えることをおすすめ。
それ以上使用した便器の場合は、便器を外した時に部品が壊れる可能性も高くなってきますし、便器の脱着に費用をかけるくらいなら交換したほうがお得だと考えていますので、便器交換をおすすめしています。
また、古い便器を使いながらも、「どうしても便器は交換したくないけど床材だけを張替えたいんだ」という場合は、便器を外さずに新しい床材を既存の床材の上に張るという方法をとることも。
その場合、便器という障害物をよけながらの床施工となりますので、仕上がりは便器を外した時と比較すると劣ります。
便器まわりにシリコンがべったりの仕上がりになることが多く、賃貸物件などでよくやる方法です。
ご自宅の便器がどれくらい古いものかどうかで、便器を外して床材を張替えるかどうかを決めましょう。
クッションフロア(CF)やフロアタイルの床下地合板は、上張りすることをおすすめ
床下地合板(ベニヤ)とは、フローリングやフロアシート(CF)、フロアタイルの下に張ってある厚さ12ミリ~24ミリの合板(ベニヤ)のこと。
既存のトイレの床材をはがすときに、下地の合板(ベニヤ)の表面を一緒に一部めくってしまうことがよくあります。
表面をめくられた合板(ベニヤ)は強度が十分に取れず、そのまま使用すると床がフカフカしたり、あまりにひどい場合には床が抜けてしまうことも。
クッションフロア(CF)やフロアタイルの厚みは1.5㎜~2.5㎜と薄いので、強度を下地の合板(ベニヤ)に頼っています。
張替える床材がクッションフロア(CF)やフロアタイルの場合は、下地の合板(ベニヤ)の上に新しい合板(ベニヤ)を上張して床下地を補強しましょう。
もちろん、この床下地の上張りをするためには、便器の脱着または交換が必須。
どうしても便器ははずしたくないんだという人は、既存の床材の上に新しい床材を上張りしましょう。
トイレの床と敷居や廊下の床との段差に注意
トイレの床下地合板(ベニヤ)を上張りしたり、床材を上張りしたりすると、現状より床レベルが上に上がります。
トイレと廊下の間の敷居(見切り)の高さよりも高くなってしまう場合は、敷居の交換が必要。
敷居や見切りよりトイレの床が高くなってしまうと、トイレの床材の断面が廊下側から見えてしまうことになり、美しくないからです。
現状の敷居の高さをよく確認してみてくださいね。
また、現状のトイレの床がフローリングで、フロアシート(CF)やフロアタイルに張り替えたい場合は、フローリング厚さのほうがフロアシート(CF)やフロアタイルの厚さよりも厚いことがほとんどなので、床下地合板を上張りしても現状の床高さよりも上に上がらないことも多いです。
見積はしっかり内容を確認して比較する
ここまでにおすすめしてきました、便器の交換や脱着、床下地合板(ベニヤ)の上張りなどがきちんと見積に反映されている見積と、便器の脱着もなく新しい床材を古い床材の上から張るだけの内容で作った見積とでは、当然見積金額に大きな差がでます。
「とにかく安いほうがいいんだ」と安い見積内容で施工すると、「リフォームしたばかりなのになんだか床がフカフカする」などの不具合が起きることも。
結局別の会社でリフォームをやり直し、中途半端なリフォームに無駄な費用を使ってしまったというケースは本当によく目にします。
必要なリフォーム内容がきちんと入っている見積なのかを、しっかりチェックしましょう。
見積の見かたについては別記事を書いています。あわせて確認してみてください。
リフォーム会社の選び方|プロが教えるトラブルになりやすい会社の特徴
トイレの床材を選ぶ時に注意すること
トイレの床材選びにもたくさんのポイントがあります。
いくつかの項目に分けて説明します。
汚れが取りにくい床材
リフォームでトイレの床材を張り替えるとき、お施主様に「前の床材は汚れが取れにくかったから違う種類の床材にしたい」と言われることがわりとよくあります。
その汚れが取りにくい床材で一番多いのは、突板フローリング。
全ての部屋を同じフローリングで仕上げ、敷居を入れずにおさめている家が多いのです。
確かに、敷居無しの同じ床材で廊下とトイレを仕上げたら、トイレのドアを開けたときも空間の一体感が出てスッキリとしますが、やっぱりトイレの床に突板フローリングを使うと、特に小さいお子さんが居る家庭では汚れやすい傾向が。
突板フローリングは表面に本物の木を使用していますから、アンモニア汚れには弱くシミとなってしまうことも。
もちろん無垢の床材も避けたほうが無難。
掃除がしにくい床材
汚れが取りにくい材料として突板フローリングをあげましたが、フロアシート(CF)やフロアタイルでも掃除のしにくいものがあります。
それは表面がデコボコしているフロアシート(CF)やフロアタイル。
とくに、くぼみがたくさんあるようなものは、そこに汚れがつまってとても掃除が大変。
フロアシート(CF)やフロアタイル選びは、写真だけでなく実物もしっかり確認して選びましょう。
便器や手洗い器、隣接する空間の床材やトイレドアとの色合わせ
トイレの床材を選ぶ時、床材だけのデザインで選ぶとトイレ全体のインテリアとしておかしくなってしまうことがあります。
便器や手洗い器、手摺、紙巻き器、隣接する空間の床材やトイレドアなどとの色合わせが重要。
とくに木目柄の床材を選ぶ場合、隣接する空間の床や出入口ドアの木目とデザインがケンカしてしまうことも。
基本的に、「ちょっとだけ違う」色やデザインの組み合わせはあまり美しく仕上がらない場合が多いです。
トイレの床材サンプルを取り寄せ、まわりのインテリアとマッチするかを確認してから決めましょう。
次は、リフォームをするときによく選ばれる床材を紹介!
リフォームでよく選ばれるトイレの床材
リフォーム設計をしている筆者が実際にリフォームでよく使われるトイレの床材は、
- フロアタイル
- フロアシート(CF)
- シートフローリング
- 大型セラミック
ひとつずつ見ていきましょう!
フロアタイル

出典:サンゲツ フロアタイル
フロアタイルはビニール系の素材でできたタイル状の床材。
大きさは45cm×45cmの正方形サイズや、長方形などさまざま。
厚みは2.5㎜程度です。
1枚1枚のフロアタイルは突きつけて張っていくので、目地はありません。
ビニール系の素材なので、お手入れもしやすいです。
シート状のフロアシート(CF)と比べ高級感が出るのも魅力!
トイレリフォームの時、筆者がお施主様に一番多く提案するのはフロアタイル。
おすすめです。
フロアシート(CF)

出典:サンゲツ
画像だけで見るとフロアシート(CF)とフロアタイルの区別がつきにくいですが、フロアシート(CF)は182cmの巾のシートを必要長さだけ切って使います。
ですので、182cm以内の空間であれば、つなぎ目なく張ることが可能。
フロアタイルと比べて、足ざわりが少しやわらかいことが特徴です。
シートフローリング


シートフローリングとは、フローリングの表面が木ではなくシートでできているフローリングです。
画像のように、石目をプリントしたシートフローリングや木目をプリントしたシートフローリングがあります。
今は印刷技術が高いので、ぱっと見ではシートフローリングと突板フローリングの違いがわからないほど。
トイレの床にすべてのシートフローリングがおすすめというわけではなく、シートフローリングの中には「水まわりに使える」とうたっているものが多くあるので、そういったシートフローリングをトイレの床によく採用します。
また、トイレなどの水まわりにフローリング材を使う場合、接着剤にも気を付ける必要が。
フローリング材とフローリング材のつなぎ目にシリコンシーリングを施工するなど、水まわり空間ならではの施工が必要です。

大型セラミック「ハイドロセラ」

出典:TOTO ハイドロセラ
ハイドロセラは陶器が得意なTOTOの商品で、キズや汚れがつきにくいセラミック製の焼き物です。
焼き物というとそんなに大きいサイズは無理なのかと思いますが、このハイドロセラは1枚のサイズが455㎜×1820㎜と超特大!
つなぎ目が少なくていいのが魅力です。
陶器は便器にも使われるほどお手入れがしやすい素材。
強くて掃除がしやすい床材です。
色柄もたくさんあります。

出典:TOTO ハイドロセラ
トイレの床張替リフォームまとめ
トイレの床を張替リフォームするときに気を付けることは、とにかくお手入れのしやすさ。
リフォームしてすぐはきれいだけど、すぐに汚れが落ちなくなってしまったなどの失敗がないように、掃除がしやすい床材を選びましょう。
また、施工のしかたも重要。
見積内容、工事内容をしっかりチェックして、必要な工事が含まれているかを確認しましょう。
お気に入りのトイレの床材でリフォームできることを願っています!
リフォーム会社の選び方「大手だから安心」のワナ|トラブルになりやすい会社を見抜く必勝法
リフォームをおしゃれに!絶対にやるべき5ステップをプロが解説
【10万円以上のリフォームをする人】絶対知っておくべき5つのこと|プロが解説
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