お風呂の窓選びについて、一級建築士でリフォーム設計のプロが説明します。
お風呂の窓は目隠しと換気がポイント。
目隠し対策をしないと、暗くなった外から明るいお風呂の中はとてもよく見えてしまいます。
目隠し機能のある面格子をつけたり、外から見えにくいガラスを入れたりと、対策は色々。
また、お風呂は家の中で最もカビが生えやすい空間。
清潔で気持ちのいいお風呂を保つためには、換気がとても重要です。
窓選びを間違えてしまうと、
- 窓の外からの視線が気になりお風呂で落ち着けない
- 窓にびっしり結露し、カビだらけのお風呂になってしまう
- 窓から冷気が伝わってきてお風呂が寒い
などなど、快適なお風呂とはほど遠くなってしまうことも。
この記事では窓の選び方だけでなく、窓の位置や大きさ、目隠しの方法、窓のリフォームなど、お風呂の窓に関するあらゆることをお話します。
お風呂の窓を選ぶ前に知っておいてほしい情報ばかり。
ぜひ最後まで読んで、自宅にぴったりのお風呂の窓を見つけましょう。
おしゃれなリフォームをするために、絶対必要な5ステップをまとめた記事はこちら。

10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。



お風呂のリフォームは、リフォーム会社選びが重要。



お風呂についての別記事はこちら。












窓についての別記事はこちら。






お風呂のリフォームをしない場合は内窓もおすすめ!



お風呂の窓で最重要!目隠しの方法
お風呂の窓で重要なポイントは「目隠し」であるとお話しました。
目隠しの方法は、4通り。
- 窓の外側に目隠しになるものを設ける
- 窓の内側に目隠しになるものをつける
- 窓ガラスに目隠し効果のあるものを使う
- 外からの視線が気にならない位置に窓をつける
窓の外に目隠しになるものをつける
お風呂の窓の外につける目隠しとしては、
- 目隠し機能付きの面格子
- すだれ
- 樹木や目隠しフェンス
などがあります。
目隠し機能付きの面格子
お風呂の窓には防犯上たいてい面格子をつけますが、その面格子に目隠し機能がついたものがあります。


ルーバーが可動するタイプです。


ルーバーは可動しませんが、防犯性能は目隠し可動ルーバーより上。
どちらの目隠し面格子も、よくリフォームで使われる商品です。
すだれ
お風呂だけではなく、すだれは本当に優秀な窓まわりアイテム。
安価で手軽に取付けられます。
目隠ししたい窓や、日差しをセーブしたい窓におすすめ。
樹木や目隠しフェンス


窓の外側に窓が隠れるくらいの高さの常緑樹を植えたり、フェンスをつけたりして目隠しをするのもおすすめ。
窓の内側に目隠しになるものをつける
窓の内側につける目隠しアイテムとしては、
- ブラインド
- ロールスクリーン
があります。
ここで注意してほしいことは、ユニットバスには「テンションタイプ」のブラインドやロールスクリーンを使わないこと。
ユニットバスの窓枠は意外にペラペラで華奢なので、突っ張って固定するタイプのブラインドやロールスクリーンだと、枠に穴が空いてしまうことがあります。
一応候補にはあげましたが、ブラインドもロールスクリーンもお手入れが大変なので、実はあまりおすすめの目隠し方法ではありません。
窓ガラスに目隠し効果のあるものを使う
目隠し効果がある窓ガラスがあります。




このガラスは本当におすすめ。
ペアガラスの間にブラインドがあるので、ブラインドが汚れません!
ただし、窓を開けるとブラインドも一緒に開くので、「窓を開けてお風呂に入りたい」という場合には、涼風が出る浴室換気扇をつけるなどの代案が必要。
外からの視線が気にならない位置に窓をつける
外からの視線が届かないような位置に窓をつけるのも効果的。
外にいる人の目線より高い位置に窓をつければ、明るさや換気は確保しながらも目線は気になりません。


でも、画像くらい高い位置の窓だと開け閉めができないので、換気的にはもう少し下のほうがいいですね。
道路や隣地の高さなども考えながら、窓の高さを検討しましょう。
お風呂の窓は換気も重要
お風呂の窓は換気もすごく重要。
お風呂は家の中で一番湿度が高い空間ですから、換気扇だけでなく窓からもできるだけ多く換気したいところ。
せっかく窓があっても、ほんのちょっとしか開かない窓だと換気量はあまり多くありません。
十分な大きさの開口が取れる窓を選びましょう。
それと、換気の量は窓の大きさだけでなく位置も重要。
風が通り抜ける位置に窓をつけないと、せっかく窓があっても全然換気されません。
他の部屋の窓の位置をよく見て、お風呂のどの位置に窓をつけたら風が通り抜けるのかを考えましょう。
お風呂の窓は防犯に注意
お風呂は北側などの人目につきにくい位置にあることが多いため、泥棒が入りやすい場所です。
お風呂の窓には「必ず」面格子をつけましょう。
お風呂の窓は換気のため開けっ放しにしている時間が長くなりますから、面格子がついていないとまったくの無防備な状態になります。
美観を気にして面格子をつけたがらないお施主様がたまにいますが、アイアン調のおしゃれな面格子もあるので、絶対につけることをおすすめします。


できるだけ性能の高い窓を選ぶ
お風呂の窓は性能の低い窓を選んでしまうと、冬には外の冷気が伝わってきて寒々しいお風呂になります。
さらに、びっしょりと結露してしまい、カビの原因になることも。
お風呂に限ったことではありませんが、窓は性能のいいものをつけることを筆者は強くおすすめ。
なぜかというと、窓の工事は施工費が占める割合が大きいため、窓を多少いいものにしたからといって費用が跳ね上がることはないから。
それに、窓の性能は快適さに直結。
性能のいい窓(ガラスも含めて)とそうでない窓とでは、遮熱、断熱効果が全然違いますし、体感として違いがはっきりわかります。
お風呂の窓【位置や大きさ】
ユニットバスの場合、お風呂の窓の位置は基本的に、浴槽の長手面か浴槽の短手面につきます。
大きく開口幅を取りたい場合は浴槽の長手面。
(長手面に小さい窓をつけてももちろんOK)


そんなに大きくなくていい場合は短手面でもOK。


どちらの窓位置が、
- 外からの視線が気にならないか
- 風が通り抜け、換気がたくさんできるか
を考えて決めましょう。
浴槽の長手面、短手面以外にも窓をつけることはできますが、色々と制約がでてきますので、そのあたりは設計担当とよく相談してくださいね。
お風呂の窓位置でもう1つ注意してほしいことがあります。
それは、
水じまいを考える
ということ。
ユニットバスでもタイルのお風呂でも、お風呂の窓は建物内部に水が入り込みやすい場所です。
建物内部に水が入ると構造材が腐ったり、白アリに食われたりといいことは1つもありません。
ですので、できるだけ水が入りにくい位置に窓をつけたほうが安全。
浴槽ギリギリではなく、20センチ以上浴槽より上に窓をつける
これだけでずいぶんと安全度はアップします。
その部分に手摺をつけられますし、一石二鳥。


リフォームで窓の位置や大きさは変えられる?
木造一戸建ての場合は、構造を確認した上で窓の位置や大きさを変えることはよくあります。
とくに、窓の高さだけを変えるのは、構造的にはほとんど変更がないため、可能なケースがほとんど。
ここで1つ注意があります。
お風呂のリフォームをする場合、既存の窓を残してお風呂を新しくすることができます。
ですが、先にもお話したように、お風呂の窓は家の中で一番水が入り込みやすい場所。
リフォームをするために解体すると、窓の下の構造材が腐っていることが「けっこう頻繁に」あるんです。
中に水が入っていなくても、窓は劣化しますし、昔の窓は性能が低いです。
せっかくお風呂が新しくなるのに、性能が悪く劣化した窓が残ると残念な仕上がりになりかねません。
お風呂を新しくしてしまってから窓を交換したいとなると、できないことはないですが、色々と余計な工事が必要になります。
多少費用がプラスになったとしても、お風呂をリフォームする時は窓を新しくすることをおすすめ。
窓を交換する工法は「カバー工法」でも「内窓取付」でも「ガラス交換」でもなく、既存の窓をすべて撤去して新しい窓に交換する工法がお風呂の場合はベストです。
窓の工法の種類については別記事をご確認ください
窓のリフォーム|工法の種類と選びかたをリフォームのプロが解説
マンションやRC造などの場合は、窓位置や大きさの変更はできないことがほとんどです。
お風呂をリフォームしないなら、内窓がおすすめ
「お風呂のリフォームはしないけど、窓を高性能なものにしたい」
という場合は、今ある窓を残して内側に内窓をつけるリフォームがおすすめ。
内窓の別記事
お風呂におすすめの窓
お風呂におすすめの窓の条件はこの3つ。
- こわれにくいこと
- 面格子がつけられること
- 換気量が多いこと
筆者はリフォームの設計をしているので、20年近く使ったお風呂を見ることが多いのですが、お風呂の窓が壊れているケースをよく目にします。
上げ下げ窓が上がらなくなってしまったり、ハンドルで開け閉めする窓のハンドルが壊れてしまったり。
お風呂は湿気が多い空間ですから、他の空間と比べて窓が劣化しやすいのです。
ですので、お風呂におすすめの窓は壊れにくい単純な構造であることが条件。
そして、面格子をつけられる窓ということで、外側に開く窓はNG。
さらに、換気量が多い窓ということで、内倒し窓やFIX窓はNG。
ということで、お風呂の窓おすすめは、
引違い窓
一択です。


もちろん、引違窓以外の上げ下げ窓やジャロジー、内倒し窓などがついている家もたくさんあります。
でもここまでにお話した色々なことを考えると、筆者は引違窓がベストだと考えています。
お風呂の窓まとめ
お風呂の窓でもっとも重要なのは、目隠しと換気です。
そのほかにも、防犯や窓の性能、水じまいなど、お風呂の窓を決めるために考えることはたくさん。
お風呂の窓はお風呂の快適さを大きく左右するアイテム。
しっかり検討して自宅のお風呂にぴったりの窓を見つけてくださいね。
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