シートフローリングは近年フローリングの主流になりつつあります。
でも、「シートフローリングっていったいどんなフローリングのこと?」と思う人も多いのではないでしょうか。
シートフローリングはフローリングの中で唯一銘木を使用していないフローリング。
それを知らずに「フローリングならなんでも同じでしょ」とシートフローリングを選んでしまうと、後悔することにつながりかねません。
この記事では、
- シートフローリングとは何か
- シートフローリングのメリット
- シートフローリングのデメリット
- シートフローリングの選びかた
- シートフローリングがおすすめの人
- シートフローリングがおすすめでない人
について、リフォーム設計のプロである筆者が解説していきます!
筆者のこれまでの経験から、シートフローリングで選ばない方がいいと思う柄についてもお話しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
フローリングの種類についての記事はこちら。

無垢フローリングについての記事はこちらをどうぞ。



挽き板フローリングの記事はこちら。



突き板フローリングの記事はこちら。



おしゃれなリフォームをするために、絶対必要な5ステップをまとめた記事はこちら。



10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。



リフォームは、リフォーム会社選びが重要。



シートフローリングとは何か
シートフローリングとは先にもお話しましたように、フローリングの中で唯一銘木を使用していないフローリングです。
フローリングにはシートフローリングの他に、無垢フローリング、挽き板フローリング、突き板フローリングがありますが、その違いは断面。
フローリング表面に木目などがプリントされたシートが張ってあるフローリングのことをシートフローリングといいます。
文字だと伝わりにくいので、画像を見てみましょう。


出典:朝日ウッドテック
そして、そのシート部分に木目を印刷したシートフローリングはこんな感じ。


出典:朝日ウッドテック
このようにシートフローリングは無垢、挽き板、突き板フローリングと違い、表面に見えている木目は「本物の木目」ではありません。
筆者がよくシートフローリングを「なんちゃって木目」と呼ぶのはコレが理由。
このプリント部分は木目だけでなく大理石柄などのシートフローリングもあり、バリエーションが豊富です。




出典:パナソニック
本物の大理石は金額が高いし足ざわりが硬くて冷たいので、もっと安くやわらかい踏み心地で大理石風の床にしたい人にはおすすめ。
次は、シートフローリングのメリットやデメリットなどの特徴を見ていきましょう。
シートフローリングのメリット・デメリット【特徴一覧表】
シートフローリングのメリットやデメリットをこまかく説明する前に、まずは一覧表でシートフローリングの特徴を見ていきましょう。
シートフローリング | |
質感のよさ | |
価格の安さ | |
手入れの簡単さ | |
長持ちしやすさ | |
経年変化しにくさ | |
寸法安定性の高さ |
シートフローリングはフローリングの中で最も価格が低くバリエーションが豊富なため、最近ではシートフローリングがフローリングの主流になりつつあります。
新築の億ションでも標準仕様でシートフローリングを採用していて、
と、びっくりしました。
次はシートフローリングのメリットを詳しく見ていきましょう!
シートフローリングのメリット
シートフローリングのメリットは以下4つ。
- 価格が安い
- 手入れが簡単
- 経年変化しにくい
- 寸法安定性が高い
1つずつ説明します。
シートフローリングは価格が安い
シートフローリング最大の魅力は価格の安さ。
もちろんシートフローリングでも色々な種類があり価格もまちまちですが、基本的には無垢、挽き板、突き板フローリングと比べるとかなり安価です。
シートフローリングは手入れが簡単
シートフローリングのお手入れは他のフローリング、無垢、挽き板、突き板フローリングと比較してだいぶ簡単です。
ワックスやオイルなどのお手入れは一切不要。
表面が木ではなくシートなので、汚れなどがつきにくく、水がしみ込みにくい構造です。
とはいえ、シートの下は合板なので、フローリングのつなぎ目から水が入れば膨れなどにつながります。
シートフローリングは経年変化しにくい
シートフローリングは表面が「天然物である木」ではなく、「人工物であるシート」なので、日光や水分による変化は少なめです。
「長い間変わらない」という意味では、フローリングの中で最も優秀。
ただ、「変化を楽しむ」という使いかたは、シートフローリングでは味わえません。
シートフローリングは寸法安定性が高い
シートフローリングは突き板フローリング同様、フローリングの大部分が合板でできているため、寸法安定性の高さは抜群。
夏に膨らんだり冬に縮んだりすることはほとんどありませんし、フローリングのすき間が大きくなることもありません。
寸法安定性がとても高いので、床暖房にも安心して使えます。
シートフローリングのデメリット
次はシートフローリングのデメリットを見ていきましょう。
シートフローリングのデメリットは以下2つ。
- 質感があまりよくない
- 長持ちしやすいが劣化に対応できない
1つずつ説明します。
シートフローリングは質感があまりよくない
シートフローリングの最大の欠点はこの質感のチープさ。
シートフローリングの表面はあくまで印刷物ですから、銘木と比べると木目の深みや本物の木ならではの美しさは出せません。
とはいえ、最近の印刷技術はなかなかなので、シートフローリングでもそれほどなんちゃって感を感じないという人も。
それほどフローリングにはこだわらないという人なら、シートフローリングでも十分なのかもしれません。
足ざわりは合板に薄いシートが張ってあるだけなので、合板そのものの踏み心地です。
木の温もりややわらかさを感じることはできません。
シートフローリングは長持ちしやすいが劣化に対応できない
シートフローリングは表面がシートなので、無垢や挽き板、突き板フローリングと比べ日差しや水に強いというメリットがあります。
とはいえ、まったく経年変化しないわけではなく、
- 日に焼けてシートの色が白っちゃけたり、黄ばむ
- 何かで傷をつけるなどしてシートがめくれる
というようなことは、シートフローリングに起こりがちな経年変化です。
そして、これらの経年変化はいわゆる「味」にはつながらず、単なる「劣化」。
シートフローリングにおいては、経年変化≒劣化です。
残念ながらシートフローリングに起こる劣化については、張替以外の対策がありません。
シートフローリングの選びかた
シートフローリングには先にお話したように、木目以外にも大理石柄など様々なものがあります。


出典:パナソニック
木目にこだわらず、色々な柄を検討してみるとインテリアの幅が広がりますよ。
また、シートフローリングのシート部分は、各メーカーがより本物感を出すように凹凸をつけるなど色々工夫しています。
実際のサンプルを取り寄せて、チープ感、ウソ木目感が少ないものを選びましょう。
筆者の独断と偏見ですが、シートフローリングで「節」や「ヴィンテージ感」を表現しているものは、かなりなんちゃって感が出て安っぽく見えます。
画像だとそれほど安っぽい感じはしないかもしれませんが、実物を見ると節や木目のなんちゃって感がより強く出るケースも。
シートフローリングを選ぶなら、おとなしい木目にするか、木目ではない柄にするのがおすすめ。
シートフローリングはどんな人におすすめか
シートフローリングがおすすめなのはこんな人。
- フローリングに予算をかけたくない人
- 小さな子供などが居て床を汚すことが多い人
シートフローリング最大の魅力は価格の安さなので、フローリングにお金をかけたくない人の第一選択肢となるのがシートフローリングです。
また、小さい子どもなどがいて床を汚してしまう可能性が高い場合は、高価なフローリングを使ってもあっという間にボロボロになってしまいます。
まずはシートフローリングで様子を見て、年齢的に落ち着いてから高価なフローリングに張り替えるというのも1つの方法。
「フロアシートやフロアタイルなどのビニール系の床材はあまりにチープすぎるので、せめてフローリングにしたい」
というような人にもおすすめです。
シートフローリングがおすすめできないのはどんな人か
シートフローリングをおすすめできないのは、ズバリ!
フローリングに高級感や質感を求める人
シートフローリングは何度も言うように、表面が印刷物のフローリングです。
高級感はまったくありません。
シートフローリングのメリット・デメリット・選びかたについてまとめ
シートフローリングのメリット、デメリット、選びかたについてお話してきました。
シートフローリング最大の魅力は価格の安さ。
「あまり床にお金はかけたくないけれど、フローリングにしたいんだ」
という人の第一選択肢となるフローリングです。
ただし、フローリング表面はあくまで印刷物ですから、高級感はありません。
踏み心地も合板そのものなので、木ならではの温もりややわらかさはありません。
節やヴィンテージ感を出し過ぎたシートフローリングは見た目的に安っぽくなることが多いので、筆者のおすすめとしてはおとなしい木目か木目ではない柄のシートフローリング。
シートフローリングを選ぶ時の参考になれば幸いです。
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