お風呂をリフォームしようと考えるすべての人に、知っておいてほしい注意点を説明します。
リフォーム設計歴20年の筆者が今までの経験をもとに、とくに失敗しやすいポイントをピックアップ。
どの注意点もお風呂をリフォームする上で、とても重要な内容です。
- お風呂のサイズや位置はそのままでリフォームする人にも
- お風呂の位置を変更したり、サイズを変更したりするリフォームをする人にも
- マンションのお風呂をリフォームする人にも
お風呂のリフォームをする人すべてに読んでほしい内容です。
注意点を知らないままお風呂をリフォームしてしまうと、
「なんでこの工事も一緒にやっておかなかったのだろう」
「安いユニットバスを選んだら、全然快適じゃなかった」
などの後悔につながることも。
実際、中途半端なお風呂のリフォームをして後悔しているお施主様は結構多くいます。
高いお金をかけて行うお風呂のリフォーム。
失敗のない完璧なお風呂リフォームができるよう、しっかりと注意点をチェックしていきましょう。
お風呂のリフォームは、リフォーム会社選びが重要です。

おしゃれなリフォームをするために、絶対必要な5ステップをまとめた記事はこちら。



10万円以上のリフォームをする人が、必ず知っておくべき内容をまとめた記事はこちら。



お風呂についての別記事はこちら。












マンションリフォームについての記事はこちら。



お風呂のリフォーム|インテリアの考え方
お風呂をリフォームするときに、お風呂のインテリアをどう考えたらいいのかを説明します。
ポイントは2つ。
- 脱衣室とのバランス
- 寒々しさや暑苦しさに注意
お風呂と脱衣室とのインテリアバランス


出典:パナソニック オフローラ
お風呂をリフォームするときは、隣接する脱衣室(洗面室)もあわせてリフォームするケースがほとんど。
お風呂のインテリアを考えるときは、お風呂だけでなく、隣接する脱衣室とのバランスも考えましょう。
お風呂のドアは日中開け放している人が多いため、脱衣室とお風呂のインテリアがあまりにかけ離れたテイストだとチグハグな印象になりかねません。
洗面台の色と浴槽の色を合わせてみたり、お風呂の壁と脱衣室の壁を相性のよい色で選んでみたりして、バランスの良い空間になるように検討が必要です。
寒々しさや暑苦しさに注意


出典:TOTO サザナ


出典:パナソニック オフローラ
特にお風呂やトイレのリフォームで多い失敗が、
- 夏に選んだお風呂が、冬には寒々しく感じてしまった
- 冬に選んだお風呂が、夏には暑苦しく感じてしまった
というもの。
ブルー系の寒色やオレンジ系の暖色に起こりがちです。
同じブルーでもグリーン寄りのブルーにしたり、オレンジも青みがかった色を選んだりするなどすると全然印象が違います。
お風呂のインテリアを考えるときは、四季を通じて快適に過ごせる色を選びましょう。
お風呂のリフォーム|ポイントはユニットバス選び


お風呂のリフォームをするときに重要なポイント「ユニットバス選び」
マンションではもちろん、戸建てでも最近はほとんどの人がユニットバスを選択するようになりました。
ユニットバスはベースとなる形状があり、そこから浴槽はこれ、壁パネルはこれ、換気扇はこれ、という感じで、部位別に選択をして組み上げていきます。
その選択肢の中に、お風呂の快適性を大きく左右する項目が3つ。
- 老いに備える
- 断熱性能
- 防水性能
どの項目も見落としやすいけれど、お風呂をリフォームする上でとても重要な項目です。
老いに備える


出典:パナソニック オフローラ
お風呂に限らず、リフォームをするときは「リフォームをする時点」のことだけでなく、「将来」のことも考えてしなければなりません。
リフォーム後15年~20年程度の期間はリフォームをした部屋を使うのですから、今現在だけではなく、「今より15~20才年老いたとき」のことを考えるべきなのです。
お風呂のリフォームは特に、将来のことを考えて行わなければならない場所。
- 脱衣室からお風呂に入る
- 洗い場で立ったり座ったりする
- 浴槽に入る
- 浴槽から立ち上がる
などの行為が将来もできるように、必要な手摺などを用意しておく必要があります。
後付けできる手摺もありますが位置や選択肢に制限があるので、最低限のものはユニットバスを入れる時点でつけておいたほうが安心。
シャワーのスライドバーと握りバーが兼用できるものや、浴槽横の手摺などは、若いうちにあってもジャマになりません。
ユニットバスの断熱性能


出典:TOTO サザナ
ユニットバスの選択肢の中に、「床、壁、天井などに断熱材を入れるか入れないか」というものがあります。
この断熱材は、費用を落とすためにケチると本当に後悔するポイント。
「お風呂が寒い」
これは、お風呂の不満点ワーストです!!
お風呂をリフォームしたのに寒いなんて、本当に残念すぎるので注意しましょう。
残念なことに、見積金額を落としたいリフォーム会社は、こういった目立ちにくい項目のグレードを落として見積を作る傾向が。
安いグレードのユニットバスを選んでしまうと、あまり断熱性能が高くない場合も多々あるので、ユニットバスを選ぶ時には「どの程度の断熱材が入っているのか」をしっかり確認しましょう。
断熱のオプションはちょっと高いですが、高いだけの価値は絶対にあります。
ユニットバスの防水性能


出典:パナソニック オフローラ
ユニットバスには「水がもれにくい」という大きなメリットがあります。
ですが、その「もれにくさ」は、浴槽パンの有無によって左右されます。
マンション用のユニットバスには浴槽パンがついていることが多いですが、安いグレードのものだと標準では浴槽パンがついていない可能性も。
そして、戸建て用のユニットバスの場合、浴槽パンはオプションになることがほとんど。
戸建て1階のお風呂の場合は浴槽パンなしでもいいですが、戸建ての2階やマンションの場合、浴槽パンは絶対にあったほうが安心。
必ず浴槽パンの有無を確認しましょう。
ユニットバスのメーカー選びについては、別記事を書いています。
各ユニットバスメーカーの特徴を知りたい人は必見です。
ユニットバスのメーカー選び|各メーカーのおすすめポイントをプロが解説
お風呂のリフォームはユニットバスのサイズに注意
お風呂のリフォームをするときに、意外と間違えやすい「ユニットバスのサイズ」
ユニットバスのサイズ選びを間違えてしまうと、基礎をはつる(削り取る)ことになるなど、建物の体力を落としてしまうことも。
ユニットバスのサイズについては、別記事を書いていますので、そちらも確認してみてください。
戸建て用とマンション用のユニットバスの選びかたについても説明しています。
ユニットバスのサイズ|自宅にぴったりの大きさやサイズ変更など
リフォームでお風呂の位置を変更するときの注意点
リフォームでお風呂の位置を今の位置から変更する場合に、注意してほしいことについて説明します。
お風呂の音について
「お風呂の音」はトイレやキッチンと比べてあまり気にされる人が多くありませんが、実はけっこう重要。
たとえば、早く寝る両親の部屋の近くにお風呂があった場合、遅く帰ってきた子供がお風呂に入るとその音で両親が起きてしまうというケース。
これ、実の子どもならまだ我慢できますが、2世帯同居などで義理の子どもに毎晩お風呂の音で起こされたりすると、不仲の原因になることも。
寝室の真上にお風呂がある場合も、同様です。
防音をしっかりすることももちろんですが、お風呂に入る時間に寝ている人がいる場合は、お風呂の位置からしっかり検討する必要があります。
戸建ての2階やマンションにお風呂を新しく配置する場合に注意すべきこと
戸建ての2階やマンションにお風呂を配置し、ユニットバスを設置する場合は段差の検討が重要。
リフォーム前はお風呂ではない場所に新しくユニットバスを配置する場合、新しく設置するユニットバスの下部にどれだけの空間が作れるかを確認する必要があります。
十分な空間がない場合はユニットバスを他の部屋より高く設置し、段差をつけて対応します。
このあたりはマンションのリフォームについての別記事にまとめていますので、そちらも確認してみてください。
お風呂の位置を変更するときに気をつけるべき「配管経路」
お風呂だけではありませんが、水廻り空間には、
- 給水
- 給湯
- 排水
が必要。
これらの配管を使い水が流れていく経路をしっかり考える必要があります。
特に「排水」は重力だけで流れていきますから、配管に必要な勾配がついていないと逆流することも。
配管経路をしっかり検討した上で、その位置にお風呂が配置できるかどうかが決まります。
お風呂の位置を変更するときに気をつけるべき「換気経路」


出典:パナソニック オフローラ
水の流れ同様、外部からお風呂の換気扇までの空気の流れも検討が必要。
特に戸建ての2階やマンションの「天井埋込型の換気扇」は、ダクトが外部までうまく配管できる場所でないと取付けられません。
壁付けの換気扇を選択したり、お風呂の位置を検討しなおすなどの対応が必要な場合も。
お風呂のリフォームで気を付けるべき「電気容量」
お風呂で電源を必要とする機器は、
- 照明
- 浴室暖房乾燥換気扇
- ジェットバス
特に、浴室暖房乾燥換気扇やジェットバスは「専用回路」という分電盤の回路をまるまる1つ専用で使用する電源が必要。
選ぶ商品によっては、200Vの電源を必要とする場合も。
そのため、お風呂のリフォームをする場合、分電盤の回路が足りなくなり、新しい分電盤に交換することもしばしば。
せっかく分電盤を新しくするのなら、ギリギリの回路数のものではなく将来のリフォームに備えて多めの回路数の分電盤を選んでおくと安心。
分電盤を交換するついでに、よく落ちる回路があれば組み替えるなどして整理してもらいましょう。
お風呂のリフォームで気をつけるべき「配管」


出典:TOTOのお風呂
先ほどお風呂の位置を変更するときに気を付ける項目として「配管経路」をあげましたが、ここでは「管」そのものについてお話します。
給水管について
リフォーム前の給水管が、「ライニング鋼管」「VP管」の場合、お風呂のリフォームのタイミングで屋内給水管を交換することをおすすめ。
ライニング鋼管とは鉄の管の内部を樹脂でコーティングしたもので、20~30年程度使用していると内部のコーティングが薄くなったりなくなったりしてしまい、鉄部分がさびてしまいます。
また、VP管は樹脂でできた給水管ですが、こちらも長く使っているうちに樹脂が劣化し割れやすくなってしまいます。
せっかくお風呂を新しくしても、お風呂の下や、壁の間にある給水管が古いままだと、漏水の心配が残ることに。
お風呂を新しくしてしまってから給水管を交換しようとしても、完全に交換できなかったり、隣接する部屋の壁をこわしたりとあまり満足のいく工事はできません。
給水管の交換は多少費用が追加になったとしても、お風呂のリフォームと一緒にやってしまったほうが絶対に安心な工事です。
リフォーム前の給水管が架橋ポリエチレン管やHIVPなどの場合は交換不要。
リフォーム会社によく確認してもらいましょう。
給湯管について
リフォーム前の給湯管が「銅管」の場合、お風呂のリフォームのタイミングで給湯管を交換することをおすすめ。
銅管は古くなってくるとピンホールといわれる小さな穴が開きやすく、そこから漏水しやすくなります。
給水管同様、リフォーム会社によく確認をしてもらいましょう。
お風呂の窓について
お風呂のリフォームでは、「窓」も一緒に交換することをおすすめしています。
その理由やお風呂の窓選びについては、別記事にくわしく書いていますので、確認してみてください。
お風呂のリフォームまとめ
お風呂のリフォームをするときに、絶対に知っておいてほしい内容をお話してきました。
どの項目も事前に検討できていないと、満足なお風呂リフォームができない項目ばかり。
リフォーム会社任せにすると、よい担当者の場合はいいですが、気の利かない担当者の場合、提案やアドバイスをしてもらえず、
「こんな風になると思ってなかった」
「まさかユニットバスが寒いなんて」
などの後悔につながることも。
記事の内容をしっかり確認し、後悔のないお風呂のリフォームをしてくださいね。
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